早急に実行する防音(低音)対策

最強イヤーマフが登場。3M (Peltor)X5A
関連サイト |
||
3M(Peltor)X5Aについて
3M(Peltor)のイヤーマフ X5Aは、2014年頃からアメリカや欧州などで販売が開始された。
そして、またたく間に 米国Amazon、で販売数がトップクラスの商品となった。
そんな、人気商品であるX5Aだが、3M Japan(スリーエム ジャパン)では、取り扱いがなく、日本国内においては、あまり知られていない商品であった。
最近になって、海外からの 並行輸入品、が流通し、価格もこなれてきたので、入手しやすくなった。
ここで、始めから、ずっとメーカー名(ブランド名)を3M(Peltor)と書いてきたのだが、これについて、少し説明する。
3Mというとポストイットで有名な会社なのだが、実は、昔から耳栓やイヤーマフを作っているのだ。
そして、Peltor(ペルター)という会社も、元々、防音用のイヤーマフで一流のメーカーだった。
それが、2010年ごろだったと思うが、Peltorブランドが3Mに吸収されたのだ。
「3M(Peltor)」というのは、ブランド統合の名残なのである。
さて、X5Aに関しては、ブランドが統合されてから、設計開発された商品で新しい。
(ちなみにH10AやH540Aは、統合前のPeltorが開発した商品で開発年は古い)
ところで、スリーエム ジャパンのサイトには、この商品の取り扱いがないので、アメリカやヨーロッパの3Mのサイトを見てみることにする。
で、書かれた内容をまとめてみると、
1、市場で販売されているイヤーマフの中で一番高い遮音性能である。
2、非常に厳しい騒音下で使うことが想定されており、遮音性能は、NRR31(31db 騒音を減衰させる)である。
3、遮音性能を高くした為、本体が重くなってしまったが、重量バランスが考慮されており、装着時に重さを感じにくい設計にしてある。
4、本来なら複合的な騒音対策(耳栓+イヤーマフなど)が必要な場合も、このイヤーマフなら単独で同程度の遮音効果がある。
5、耳の周りを囲んでいるイヤーパッドが柔らかく、幅広な設計のため、耳の周りにかかる圧力(側圧)が軽減される。
6、イヤーカップの内部の空間を大きくして、湿気や熱がこもるのを防いでいる。
7、ヘッドバンドとワイヤーは、絶縁仕様となっている。
では、次に遮音性能を他の機種と比較することにする。
遮音性能比較(周波数ごとの遮音性能)
機種名 | 商品写真 | 125 | 250 | 500 | 1000 | 2000 | 4000 | 8000 | NRR |
3M X5A | 22.3 | 28.8 | 39.7 | 44.2 | 39.8 | 43.0 | 40.2 | 31 | |
3M H10A | 21.0 | 26.0 | 36.6 | 40.6 | 38.0 | 42.7 | 41.3 | 30 | |
PELTOR H540A | ![]() |
17.4 | 24.7 | 34.7 | 41.4 | 39.3 | 47.5 | 42.6 | 30 |
HOWARD LEIGHT L3 | 23.8 | 28.8 | 36.5 | 39.9 | 35.3 | 39.0 | 40.8 | 30 | |
MOLDEX MX-6 6130 | 21.8 | 25.6 | 33.5 | 37.7 | 40.7 | 42.6 | 43.2 | 30 |
日本で販売されているイヤーマフは、数多くあるが、その中でも遮音性能がトップクラスの機種を比較してみた。
数値が大きいほど遮音性能が高い。
周波数ごとに遮音性能を比べてみても、3M X5Aの遮音性能の高さが際立つ。(特に125Hz~2000Hzの帯域)
結論: イヤーカップが大きい、少し重いという欠点はあるが、遮音性能の高いイヤーマフが欲しいなら、X5Aをおすすめする。