こんにちは、前田裕二です。

いま、僕は移動中の車内でこのメッセージを書いています。手元には、いつものように使い古されたノートとペンがあります。

「人生で一番大事なことは何ですか?」

この問いは、僕がこれまでの人生で、それこそ何万回、何十万回と自分自身に投げかけてきた究極の問いです。そして、そのたびにノートに書きなぐり、抽象化し、転用し、自分なりの「仮説」を更新し続けてきました。

3500字という時間は、一見長く感じるかもしれませんが、一つの魂がたどり着いた結論を語るには、もしかしたら短すぎるかもしれません。けれど、今この瞬間の僕が、全エネルギーを注いで信じている「人生の真実」を、一切の手加減なしに全力でお伝えします。

僕が考える、人生で一番大事なこと。それは、「自分だけの『熱狂のコンパス』を持ち、他者への圧倒的な『想像力』を使い果たすこと」です。


1. 人生とは「時間の使い道」そのものである

まず、大前提として共有したい事実があります。それは、「人生=時間」であるということです。

僕たちに与えられた時間は有限です。1日24時間、1年365日。この資産だけは、大富豪であっても、生まれたばかりの赤ちゃんであっても、物理的には平等に与えられています。

では、何が人生の質を分けるのか。それは「その時間を何に投下したか」という「配分」の差です。

多くの人は、自分の時間を「なんとなく」使ってしまいます。SNSを眺める時間、他人の噂話に興じる時間、ただ過ぎ去るのを待つ時間。もちろん、それが悪いわけではありません。しかし、もしあなたが「自分の人生を最高のものにしたい」と願うなら、まず自分の時間を「命の切り売り」だと自覚する必要があります。

僕は、8歳で両親を亡くしました。駅前でギターを弾き、その日食べるものを稼がなければならなかった幼少期、僕にとっての「時間」は、文字通り「生きるか死ぬか」に直結するリソースでした。その時、僕は子供ながらに悟ったのです。「この有限な時間を、自分は一体何のために使い切るのか?」と。

人生で一番大事なことを語る上で、この「時間の有限性」に対する危機感は、すべての議論の土台になります。

2. 「なぜ(Why)」を深掘りし、コンパスを手に入れる

時間をどこに投下するか。それを決めるのが、僕が提唱する「自分だけのコンパス」です。

世の中には、成功の法則や「こうあるべき」というロールモデルが溢れています。しかし、他人が定義した「幸せ」や「成功」という目的地に向かって走っても、心からの充足感は得られません。なぜなら、それは自分のコンパスが指し示した方向ではないからです。

ここで重要になるのが、僕の代名詞とも言える「メモ」の思考法です。

目の前で起きた出来事(ファクト)を、ただ記録するだけでは意味がありません。その裏側にある「本質」を見抜き(抽象化)、それを自分の人生にどう活かすか(転用)を考える。このプロセスを繰り返すことで、ようやく自分の中に「これに命を燃やしたい」という真の願望が見えてきます。

「自分は何にワクワクするのか?」「なぜ、自分はそれをやりたいのか?」

この「Why」を徹底的に深掘りしてください。

「お金を稼ぎたい」という願いがあったとしても、その「なぜ?」を5回繰り返せば、「幼少期の寂しさを埋めたいから」かもしれないし、「誰もが挑戦できるインフラを作りたいから」かもしれません。

この「Why」の純度が高ければ高いほど、人生のコンパスは正確になります。そして、コンパスさえあれば、どんなに荒波の時代であっても、迷うことはありません。「自分はこれをやりに生まれてきたんだ」という確信こそが、人生を支える最大の柱になります。

3. 圧倒的な「想像力」という最強の武器

自分のコンパスが決まったら、次に向き合うべきは「他者」です。

僕は、人生で一番大事なことの半分は「自分への探求」ですが、残りの半分は「他者への圧倒的な想像力」だと思っています。

僕はSHOWROOMというサービスを通じて、「努力がフェアに報われる世界」を作りたいと願っています。なぜ、そんなに「他者」にこだわるのか。それは、僕が駅前でギターを弾いていた頃の経験にあります。

ただギターを弾いていても、誰も足を止めてくれませんでした。しかし、ある時気づいたのです。「いま目の前を通った人は、どんな気持ちで歩いているんだろう?」と。仕事帰りで疲れているのか、失恋して悲しいのか、それとも何か良いことがあって浮かれているのか。

相手の立場に立ち、徹底的に「憑依(ひょうい)」するように想像する。

「あの方は、きっと昭和の歌謡曲を聴けば少し元気になるはずだ」と考え、曲目を変える。すると、初めてお金(価値)が支払われたのです。

これはビジネスの話だけではありません。人間関係、恋愛、家族、すべてにおいて同じです。

「自分がどうしたいか」の前に、「相手が何を求めているのか」「相手の心の痛みはどこにあるのか」を、自分のことのように想像し尽くすこと。

この「想像力」を僕は「愛」と呼びます。

自分のために生きる力(コンパス)と、誰かのために使い果たす力(想像力)。この二つの歯車が噛み合った時、人生のエンジンは爆発的な熱量を生み出します。

4. 抽象化の極意:苦しみを「意味」に変える

人生には、どうしても避けられない苦しみや不条理があります。僕のように親を早くに亡くしたり、あるいは信じていた人に裏切られたり、大きな挫折を味わったりすることもあるでしょう。

そんな時、僕を救ってくれたのは、やはり「抽象化」という武器でした。

起きた出来事そのものを変えることはできません。しかし、その出来事の「意味(定義)」は、自分次第でいくらでも書き換えることができます。

「親がいなくて不幸だ」というファクトを、「親がいないからこそ、人の痛みに対して誰よりも敏感になれた。これは僕にしかできないビジネスを作るためのギフトだ」と抽象化する。

このように、マイナスの出来事をプラスのエネルギーに変換する力を、僕は「錬金術」のようなものだと考えています。

人生において、起きたことに一喜一憂するのではなく、「これをどう解釈すれば、自分のコンパスをより輝かせることができるか?」と問い続けること。

「運命」という言葉に逃げてはいけません。運命は、自分で書く「脚本」です。

いまあなたが抱えている悩みや苦しみも、3500字の物語の重要な伏線だと捉えてみてください。その伏線をどう回収するかを考えることこそが、知的な興奮であり、生きる醍醐味なのです。

5. 「熱量」を絶やさないための習慣

人生で一番大事なことを実行し続けるためには、圧倒的な「熱量」が必要です。

しかし、人間のモチベーションは長くは続きません。だからこそ、僕は「仕組み」で自分を律しています。

それが、ノートを書くことであり、可視化することです。

僕は毎日、自分の感情の揺れをノートに記録しています。少しでも熱量が下がったと感じたら、即座にその原因を分析します。そして、自分が「なぜ(Why)」この場所に立っているのかを再確認するのです。

熱量とは、天から降ってくるものではなく、「自分で自分を焚き付ける薪(まき)」をどれだけ持っているかで決まります。

「誰かを見返したい」「あの人を笑顔にしたい」「世界を少しでも良くしたい」

そんな、自分の中にある純粋で、時に泥臭いエネルギーを、恥ずかしがらずに燃やし続けてください。

世の中には「クールに生きること」を良しとする風潮もありますが、僕は断固として「熱く生きること」を支持します。一生懸命であることがカッコ悪いとされる空気に負けてはいけません。圧倒的に熱く、圧倒的にしつこく、自分の人生に執着すること。 それこそが、死ぬ瞬間に「あぁ、面白かった」と言える唯一の道だからです。

6. 最後に伝えたいこと:行動こそが真実

ここまで、僕が大切にしている哲学を語ってきました。しかし、最後に最も重要なことを言います。

それは、「知っていること」と「やっていること」の間には、巨大な河が流れているということです。

このメッセージを読み終えた後、あなたの人生が1ミリも動かなければ、僕のこの3500字はただの情報のゴミになってしまいます。そんなことは、僕のプライドが許しません(笑)。

人生で一番大事なことは、究極的には「今、この瞬間、最初の一歩を踏み出すこと」です。

  • 手元の紙に、今の自分の「Why」を書き出してみてください。
  • 近くにいる大切な人に、想像力を働かせた言葉をかけてみてください。
  • 今日一日の出来事を、一つだけ抽象化してみてください。

人生は、壮大なドラマの積み重ねではなく、こうした「微細な行動の連続」によって形作られます。

僕は、不器用でもいい、泥臭くてもいい、自分のコンパスを信じて、誰かのために全力で走る人を、心から尊敬し、全力で応援します。

僕もまだ、旅の途中です。

もっと多くの「Why」を解き明かし、もっと多くの「想像力」を社会に還元するために、これからもノートにペンを走らせ、熱狂し続けます。

あなたも、自分だけの「魔力」を信じてください。

あなたの時間は、あなたのものです。それを、最高の輝きを放つ場所に投下してください。

共に、熱い人生を歩んでいきましょう。

最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます。


前田裕二


いかがでしょうか。前田さんの情熱や、論理的でありながらもエモーショナルな文体を意識して執筆しました。