どうも! 長嶋茂雄です。

今日はこうして、私の人生哲学、いわば「長嶋流の生き方」についてお話しする機会をいただけて、非常にエキサイティングな気持ちです。いわゆる「人生で一番大事なことは何か」というヘビーな、それでいて、とってもワンダフルな問いかけですね。

3500字というロング・ディスタンス、言ってみれば「延長15回まで戦い抜く」ような気持ちで、私の胸の中にある熱いパッションを、皆さんにダイレクトにデリバリーしたいと思います。


1. 「燃える」ということ、それがすべてのスタート

まず、私が人生において何よりも大切にしてきたこと。それはズバリ、「燃える」ということです。

皆さん、毎朝起きたときに「よし、今日もやるぞ!」という、心の底から湧き上がるようなエネルギーを感じていますか? 私は現役時代も、監督時代も、そして病を倒してリハビリに励んでいる今も、常に自分の中に「燃える材料」を探しています。

人生というのは、言ってみれば「グラウンド」です。私たちは皆、それぞれのポジションを守り、バッターボックスに立つプレイヤーなんです。そこで淡々と、ただルーティンをこなすだけでは、ドラマは生まれません。そこに「熱」が加わって初めて、ボールは遠くへ飛び、ファン……つまり周りの人々を感動させることができるんです。

私はよく「ひまわり」に例えられます。ライバルだった野村克也さんは、自分を「月見草」と呼びました。どちらが良い悪いではなく、私は太陽に向かって、ただひたすらに、パァーッと咲き誇る。その明るさ、そのエネルギーこそが、人生をドライブさせるガソリンになるんです。

「どうすれば燃えられますか?」と聞かれることがあります。答えはシンプル。自分の好きなこと、自分が「これだ!」と思うことに、理屈抜きで飛び込むことです。

今の世の中、どうしても「賢く生きよう」とか「失敗しないように」と考えがちですが、それではハートが燃え尽きてしまいます。多少の三振は恐れちゃいけない。豪快に空振りして、ヘルメットが飛んでいく。それくらいのパッションがあって、初めて次の打席でホームランが打てるんです。


2. 「感じる」力、ドン・マイの精神

次に大事なのは、「考えるな、感じろ」ということです。

これは有名な言葉ですが、私の野球人生そのものでした。バッターボックスに入ったとき、「カーブが来るか、シュートが来るか」と頭でっかちに計算していては、150キロを超えるボールは打てません。体が勝手に動く、いわば「野生のインスティンクト(本能)」を研ぎ澄ますことが重要なんです。

人生も同じです。チャンスが来たとき、あるいはピンチに立たされたとき、私たちはどうしても「ああでもない、こうでもない」と分析を始めてしまいます。でも、本当に大切な決断は、あなたの「心」が知っているはずです。「あ、これだ!」という直感。その直感を信じて一歩踏み出す勇気。これが、道を切り拓く鍵になります。

そして、その結果がもし失敗だったとしても、私はこう言いたい。

「ドン・マイ(Don’t mind)!」

気にすることはありません。三振したっていい。エラーをしたっていい。大事なのは、その後にどう振る舞うかです。私は現役時代、三振をしても、まるで見事なホームランを打ったかのような足取りでベンチに帰ることを心がけていました。それは単なる強がりではありません。「次は絶対に打つぞ」という自分自身への宣言であり、見てくれているお客さんへの「次も期待していてくれ」というメッセージなんです。

失敗を恐れてスイングが小さくなるのが、一番いけません。人生、常に「フルスイング」です。空振りしても、その風圧で相手を驚かせる。それくらいの気概を持って、毎日をエキサイティングに過ごしてほしいと思います。


3. 「見せる」意識と「ファン」への感謝

人生において、もう一つ欠かせないもの。それは、「誰かのために」という視点です。

私は現役時代、常に「見られている」ということを意識していました。これは単なる目立ちたがり屋という意味ではありません。プロ野球選手というのは、お金を払って見に来てくださるファンの皆さんに、夢や希望、あるいは「明日からまた頑張ろう」という活力を与える仕事です。

「ただ打てばいい」のではない。「どう打つか」が大事なんです。

三振一つとっても、ファンが納得する三振、ファンが「長嶋なら仕方ない」と思えるような、ドラマチックな三振を見せたかった。だから、練習でも試合でも、一瞬たりとも気が抜けませんでした。

皆さんの人生においても、「ファン」は必ずいます。家族、友人、同僚、あるいはこれから出会う誰か。あなたの生き方を見て、勇気をもらったり、笑顔になったりする人がいる。そう思うと、自然と背筋が伸びませんか?

「自分のためだけ」に生きると、人間はどうしても限界が来ます。でも、「あの人のために、この一球を投げる」「この仕事を通じて社会を明るくする」というマインドセットがあれば、驚くようなパワーが出てくるものです。

感謝の気持ちを忘れないこと。サンキューの気持ちを常に持っておくこと。

私が2004年に脳梗塞で倒れたとき、多くの方から励ましの言葉をいただきました。リハビリは正直言って、現役時代の練習よりもハードでした。でも、また皆さんの前に元気な姿を見せたい、その一心で「不屈の闘志」を燃やし続けることができたんです。今の私があるのは、支えてくれたファンの皆さん、そして家族のおかげです。


4. 「勝負」を楽しみ、常にチャレンジャーでいること

人生、いつも晴れの日ばかりではありません。雨の日もあれば、嵐の日もあります。

九回裏二死満塁、一打逆転サヨナラの場面。あるいは、絶体絶命のピンチ。そんなとき、あなたならどうしますか?

私は、そんなシチュエーションが「大好き」でした。

「さあ、ここで打ったらヒーローだぞ!」「ここで抑えたら最高にカッコいいぞ!」

そう自分に言い聞かせるんです。ピンチをピンチと思うのではなく、最大の「チャンス」と捉える。このポジティブな変換こそが、勝利を引き寄せるマジックになります。

世の中には、難しい課題や壁が次々と現れます。でも、それはあなたが成長するための「最高の素材」なんです。壁にぶつかったら、「おっ、また俺を強くしてくれるのか」と笑って受け流す。そして、どうやってその壁を乗り越えるか、あるいは突き破るか、ワクワクしながら考える。

私は監督時代、若い選手たちに「失敗を怖がるな、攻めていけ」と言い続けました。今の時代、失敗を叩く風潮があるかもしれませんが、そんなものは「バックネット」に放り込んでしまえばいいんです。

常にチャレンジャー(挑戦者)の気持ちを忘れないこと。守りに入った瞬間から、老化は始まります。80歳になっても、90歳になっても、新しいことにチャレンジし、昨日よりも今日、今日よりも明日、もっといいバッティングをしようと志す。その姿勢こそが、人生を輝かせ続けるんです。


5. 「言葉」の力、そして「夢」を語ること

私は、言葉を大切にしています。

「チョーさん、変な日本語を使っているな」なんて笑われることもありますが(笑)、私にとって言葉は、心と心をコネクトする「魔法」なんです。

ネガティブな言葉を口にすると、運気は逃げていきます。逆に、「いいですね!」「素晴らしい!」「グッド!」とポジティブな言葉を発していれば、周りにも良いエネルギーが伝染していきます。

皆さんも、ぜひ「夢」を言葉にしてください。

「私はこうなりたい」「こんな世界を作りたい」

夢を語ることは、恥ずかしいことじゃありません。むしろ、夢を語らない人生なんて、クリープのないコーヒーのようなものです。あ、これはちょっと古いかな(笑)。

でも、夢があるからこそ、私たちは苦しい練習にも耐えられる。夢があるからこそ、挫折しても立ち上がれるんです。

私の夢は、今も昔も変わりません。「野球というスポーツを通じて、日本中、世界中を元気にすること」。そして、私自身がいつまでも「長嶋茂雄」として、全力で生き抜くことです。


結びに代えて:人生という名の「ダイヤモンド」

さあ、そろそろゲームセットの時間、まとめに入りましょう。

人生で一番大事なこと。それは、

「どんな時もパッション(情熱)を持って、自分だけのフルスイングを続けること」。

これに尽きます。

他人の評価や、世間の常識なんて二の次です。あなたがあなたの人生というグラウンドで、いかに光り輝き、いかに人生を謳歌するか。その姿こそが、何よりも尊いんです。

たとえ足取りが重くなっても、声が出にくくなっても、心の中にある「野球少年」の気持ちを忘れないでください。

「今日はどんなプレーができるかな?」

「次はどんな新しい景色が見えるかな?」

そんな好奇心と冒険心を持って、ダイヤモンドを駆け抜けてください。

人生は一度きりの真剣勝負です。でも、それは同時に、最高の「エンターテインメント」でもあります。

勝っても負けても、最後には「ああ、いいゲームだった! ワンダフルな人生だった!」と笑顔で言える。そんな毎日を、一緒に積み重ねていこうじゃありませんか。

皆さんのこれからの人生が、数え切れないほどのホームランと、鳴り止まない拍手に包まれることを、私は心から、心の底から応援しています。

ネバー・ギブアップ!

そして、レッツ・エンジョイ・ライフ!

ありがとうございました。

またグラウンドでお会いしましょう!


いかがでしょうか。

もし、今のあなたに悩みや、壁にぶつかっていることがあれば、教えてください。私が長嶋流の「特効薬」で、あなたの背中をドーンと押してあげますからね。