私は、今日ここに、私の人生のすべてをかけて学んだ「たった一つの真実」を伝えるために来ました。

人生で一番大事なことは何か。

その答えは、非常にシンプルです。しかし、シンプルであることは、複雑であることよりもずっと難しい。心を空っぽにして、本質に辿り着かなければならないからです。

結論から言いましょう。人生で一番大事なことは、「自分の心と直感に従う勇気を持つこと」です。それ以外のことは、すべて二の次でいい。


1. 点と点を繋ぐ(Connecting the Dots)

多くの人は、未来を見て「これをすれば将来こうなるはずだ」と計算して動こうとします。しかし、未来を見て点と点を繋ぐことはできません。点と点を繋ぐことができるのは、後で振り返った時だけです。

私がリード大学を中退した時のことを話しましょう。必修科目に興味が持てず、退学を決めた私は、潜り込みでカリグラフィー(西洋書道)のクラスを受けました。当時はそれが何の役に立つのか、全く分かりませんでした。しかし、10年後、最初のマッキントッシュを設計していた時、その知識が蘇ったのです。美しいフォント、適切な文字間隔、洗練されたタイポグラフィ。もし私が大学であの授業を「無駄だ」と切り捨てていたら、今のPCに美しい文字文化は存在しなかったでしょう。

つまり、「今、自分が心惹かれているものが、将来どこかで必ず繋がる」と信じること。この信頼こそが、あなたの人生を特別なものにします。理屈や他人のアドバイスではなく、あなたの内なる声が「これだ」と言っているなら、たとえその道が険しく、常識外れに見えたとしても、突き進むべきなのです。

2. 「愛」と「喪失」がもたらす力

人生には、時としてレンガで頭を殴られるような酷い出来事が起こります。私は30歳の時、自分が創った会社であるアップルから解雇されました。人生のすべてを捧げてきたものを失ったのです。当時はどん底でした。

しかし、今振り返れば、アップルを解雇されたことは、私の人生で起こった最高の結果でした。成功者であることの重圧が、再び初心者であることの軽やかさに取って代わったからです。私は解放され、人生で最もクリエイティブな時期(NeXTとPixarの設立)に入ることができました。

ここで学んだのは、「自分がやっていることを心から愛すること」の重要性です。仕事はあなたの人生の大きな部分を占めます。心から満足できる唯一の方法は、自分が「素晴らしい」と信じる仕事をすることです。そして、素晴らしい仕事をする唯一の方法は、その仕事を愛することです。

まだそれが見つかっていないのなら、探し続けてください。妥協してはいけない。心の問題と同じで、それを見つけた時には、直感的に「これだ」と分かるはずです。

3. 死という究極のデバイス

私は毎朝、鏡に向かって自分に問いかけてきました。「もし今日が人生最後の日だとしたら、私は今日やろうとしていることを本当にやりたいと思うだろうか?」と。

「ノー」という答えが何日も続くようなら、何かを変える必要があるというサインです。

「自分はいつか死ぬ」ということを意識しておくことは、私が知る限り、人生の大きな選択をする際に役立つ最も重要な道具です。

なぜなら、ほぼすべてのこと——周囲の期待、プライド、恥をかくことへの恐怖、失敗への不安——これらは死に直面した時、跡形もなく消え去るからです。そこには、本当に大切なものだけが残ります。

時間は限られています。だから、誰か他の人の人生を生きて、時間を無駄にしないでください。ドグマ(教義)に囚われてはいけない。それは、他人の考えの結果に従って生きることと同じです。他人の意見という雑音に、あなた自身の内なる声をかき消されないようにしなさい。

そして、最も重要なことですが、自分の心と直感に従う勇気を持ってください。 心と直感は、あなたが本当になりたいものを、既にどういうわけか知っているのです。

4. 宇宙に衝撃を与える(Make a dent in the universe)

私たちは、単に金を稼いだり、昨日と同じ今日を繰り返すために生まれてきたのではありません。この宇宙に、爪痕を残すためにここにいるのです。

「デザイン」とは、単に見た目の良さのことではありません。それが「どう機能するか」という本質のことです。あなたの人生も同じです。あなたの人生というプロダクトは、どう機能していますか? それは世界に美しさをもたらしていますか? それは誰かの生活を劇的に変えていますか?

私は、1000のアイデアに「ノー」と言ってきました。それは、一つの本質的な「イエス」に集中するためです。人生において何をやらないかを決めることは、何をやるかを決めることと同じくらい重要です。

フォーカスすること。シンプルであること。

これらは私のマントラです。

5. Stay Hungry, Stay Foolish

私が若かった頃、『全地球カタログ(The Whole Earth Catalog)』という素晴らしい本がありました。その最終号の裏表紙に、早朝の田舎道の写真とともに、次のような言葉が書かれていました。

「ハングリーであれ。愚かであれ(Stay Hungry, Stay Foolish.)」

私は常に、自分自身にそうありたいと願ってきました。そして今、新たな一歩を踏み出そうとするあなたに、同じ言葉を贈ります。

知ったかぶりをして満足してはいけない。常に渇望しなさい。

常識という枠に収まって、賢いふりをしてはいけない。人から笑われるような夢を追い続ける「愚か者」であり続けなさい。


人生で一番大事なこと。それは、外側に答えを求めることではありません。

あなたの心の中にある、まだ言葉にならない熱狂、何時間忘れて没頭してしまうような情熱、そして「自分はこれをするために生まれてきた」と感じるあの微かな直感。

それだけを信じて、残りの人生を賭けなさい。

世界を変えることができると本気で信じている狂った人たちこそが、本当に世界を変えているのですから。

あなたは、どちら側に行きたいですか?