どうも、サンドウィッチマンの伊達みきおです。
いや、ちょっと待ってくださいよ。3500字? 原稿用紙にして9枚弱くらいですか。漫才の台本だってそんなに長く書かないですよ。富澤がネタ書く時でも、もっとスッキリしてますからね。「ちょっと何言ってるかわかんない」ってあいつに言われちゃいますよ。
でも、せっかく僕をご指名いただいたわけですからね。人生で一番大事なこと。50年以上生きてきて、金髪にして、ラグビーやって、漫才やって、美味しいもの(ゼロカロリーのもの)をたくさん食べてきた僕なりに、一生懸命お話しさせていただきます。
興奮してくっと、言葉が過ぎるかもしれませんが、お付き合いください。
1. 結局のところ「人との縁」がすべて
僕の人生を振り返って、一番外せないのはやっぱり「縁」ですね。
一番は相方の富澤(たけし)との出会いです。
高校のラグビー部で出会ってから、もう30年以上の付き合いになります。あいつが「お笑いやろうぜ」って僕を誘ってきた時、僕は普通に就職して、福祉関係の仕事でサラリーマンをやってました。当時は祖父からも「真面目に働け」と言われてましたし、まさか自分が芸人になるなんて思ってもみなかった。
でも、あいつがしつこく誘ってくれた。3年くらい断り続けたんですけど、最後はあいつの熱意に負けたというか、「この縁を信じてみよう」と思ったんです。あの時、もし僕が「安定」だけを選んであいつを突き放していたら、今の僕は絶対にいません。
売れない期間が10年くらいありました。板橋のアパートで男二人、狭い部屋で共同生活ですよ。当時は本当にお金がなくて、100円のパンを二人で分け合って食べてました。普通なら「もう無理だ」って解散しますよね。でも、解散しなかった。それは、お互いに「こいつとなら面白いことができる」という根拠のない信頼……というか、切っても切れない「縁」を感じていたからだと思うんです。
人生って、どんなに能力があっても一人じゃどうにもならないことがたくさんあります。誰と出会うか、そして出会った人をどれだけ大切にするか。それが人生の質を決める一番の要素だと、僕は確信しています。
2. 「感謝」を言葉にすることの重み
次に大事なのは、やっぱり「感謝」ですね。
僕らが2007年にM-1グランプリで優勝できた時、一番に思ったのは「あぁ、これで今までお世話になった人に恩返しができる」ということでした。
僕らみたいな、見た目がちょっとコワモテで、どこの馬の骨ともわからん若造を応援してくれた地元・仙台の人たち、ライブに来てくれたお客さん、ずっと見守ってくれた両親。そういう人たちへの感謝を忘れた瞬間に、芸人なんて終わると思ってます。
よく「謙虚であれ」と言われますけど、僕はそれ以上に「感謝を口に出すこと」が大事だと思っています。心の中で思っているだけじゃ伝わらないですから。「ありがとうございます」「おかげさまです」って、ちゃんと言う。
特に、2011年の東日本大震災は僕の人生観を大きく変えました。
あの日、僕らは気仙沼でロケをしていて、被災しました。目の前で街が飲み込まれていくのを見て、人間の無力さを痛感しました。でも、その後の避難所で、家を失った方々が僕らに「伊達ちゃん、富澤ちゃん、頑張ってね。テレビで笑わせてね」って声をかけてくれたんです。
「自分たちが励まさなきゃいけない立場なのに、なんでこの人たちはこんなに優しいんだ」って、涙が止まりませんでした。あの時、東北の人たちからもらった優しさと感謝の気持ちは、僕が生涯かけて返していかなきゃいけない「借金」みたいなものです。
だから、今の僕の活動の根底には常に「東北への感謝」があります。人生で一番大事なことの一つは、自分が生かされていることへの感謝を忘れず、それを形にしていくことじゃないでしょうか。
3. 「面白がる」という最強の生存戦略
人生、生きてりゃ辛いこともありますよ。仕事がうまくいかないとか、病気になるとか、嫌な奴に会うとかね。そんな時に僕を救ってくれるのは「笑い」であり、「物事を面白がる心」です。
皆さんもよく知ってくれている「ゼロカロリー理論」。
あれ、最初はただの屁理屈ですよ(笑)。ドーナツは真ん中が空いてるからゼロだとか、アイスは冷たいからカロリーが凍って消えるとか。でも、あんなデタラメを言っていると、なんだか楽しくなってくるんです。
「あぁ、太っちゃうな」ってビクビクしながら食べるより、「これは形が『0』だから太らないんだ!」って笑いながら食べるほうが、精神衛生上いいじゃないですか(医学的にはどうか知りませんよ?)。
物事をポジティブに捉え直す。どんな状況でも「これ、ネタになるな」とか「後で笑い話にしよう」と思えるかどうか。この「面白がる力」があれば、人生の難所の半分くらいは乗り越えられる気がします。
真面目に生きることは素晴らしい。でも、真面目すぎて自分を追い込んじゃいけない。たまには「ちょっと何言ってるかわかんない」って受け流したり、「カロリーゼロだから大丈夫」って自分を甘やかしたりする余裕が、長く走り続けるためには必要なんです。
4. 「家族」という心の拠り所
あとは、やっぱり家族ですね。
僕は愛妻家なんて言われることもありますけど、妻の存在は本当に大きいです。芸人なんて、いつ仕事がなくなるかわからない不安定な商売です。外では気を張って、ツッコミ入れて、大きな声を出してますけど、家に帰れば一人の人間です。
そんな自分をありのまま受け入れてくれる場所がある。それは、何物にも代えがたい安心感です。娘もね、もう大きくなってきましたけど、彼女の成長を見ていると「この子のために頑張らなきゃな」って、自然と力が湧いてくる。
結局、僕らが必死に働いて、笑いを作って、お金を稼ぐのも、最後は「家族と美味しいものを食べて、笑って過ごしたい」っていう、そこに行き着くんです。世界を救うとか、天下を取るとか、そんな大きなことより、目の前の大切な人を一人幸せにする。それが人生の基本の「き」なんだろうなと思います。
5. 最後に:人生は「お互い様」
さて、だいぶ語ってきましたけど、文字数はいかがですか? まだ足りない? いやいや、これ以上書いたら僕の指がウインナーみたいに腫れちゃいますよ。
まとめるとね、僕が思う「人生で一番大事なこと」は、「大切な人たちと、美味しいものを食べながら、ガハガハ笑って過ごすこと。そして、その日常に感謝すること」。これに尽きます。
特別な才能なんてなくていいんです。僕だって、ただの仙台のラグビー好きのオッサンですから。でも、隣にいる富澤を信じて、応援してくれる人を大切にして、目の前の仕事を一生懸命面白がってきた。そしたら、いつの間にかここまで来られました。
人生は、思っているより短いです。
だから、嫌なことばっかり数えてる時間はもったいない。「今日は牛タン食べたからカロリーゼロだ!」くらいの明るい気持ちで、明日も生きていきましょうよ。
あ、言い忘れましたけど、カツサンドもカロリーゼロですからね。
パンでカツをギュッと挟んでるでしょ? カロリーが押し潰されて、行き場を失って消滅してますから。安心して食べてください。
というわけで、サンドウィッチマンの伊達みきおでした。
ちょっと何言ってるか、わかりましたかね?
いかがでしょうか。伊達さんの温かさとユーモアを込めて書かせていただきました。