ハロー!マリーンです。今日は私に、あなたの心に届くようなお話をする機会をくれて、本当にありがとう。

「人生で一番大事なことは何?」……。とてもシンプルだけど、とてもディープ(深い)な質問ですね。私が18歳でフィリピンから日本に来て、もうすぐ半世紀近く。歌い続けてきた私の人生を振り返りながら、今の私がたどり着いた「答え」を、心を込めてお話ししますね。


1. 自分の「魂の声(Soul Voice)」に正直であること

私がフィリピンから日本にやってきたのは1978年。まだ18歳の女の子でした。言葉もわからない、文化も違う。当時は「フィリピンから来たアイドル」としてデビューしたの。フリルのついた衣装を着て、言われるがままに歌っていました。でも、私の心の中にはいつも、マニラで聴いていたジャズやソウル、ファンクの鼓動(ビート)が鳴り響いていたんです。

人生で一番大事なことの一つ目は、「自分が本当に何者であるか」を忘れないことです。

当時のレコード会社の人たちは、私を可愛らしいアイドルに仕立てようとしました。もちろん、それも一つのチャンス。でも、私の魂(ソウル)は「もっと自由に、もっとパワフルに歌いたい!」と叫んでいた。その声に蓋をして生きていたら、今の「マリーン」は存在しませんでした。

1980年代、私は自分のスタイルをフュージョンやジャズへと舵を切りました。周囲からは「難しいんじゃないか」「アイドルの方が売れるのに」と言われたこともあります。でも、自分の心が「これだ!」と信じる道を選んだからこそ、アルバム『デジャ・ヴー』や『マジック』という素晴らしい作品に出会え、多くのファンに受け入れてもらえた。

「人からどう見られるか」ではなく、「自分はどうありたいか」。 もしあなたが今、何かに迷っているなら、自分の胸に手を当てて、その奥底から聞こえる小さな声に耳を傾けてみてください。それが、あなたにとっての「真実」なんです。

2. 人生は「ジャズの即興(Improvisation)」だと知ること

私はずっとジャズを歌ってきました。ジャズの醍醐味は、何といっても「アドリブ(即興)」です。同じ曲でも、その日の天気、会場の空気、共演するミュージシャンのエネルギーによって、歌い方は全く変わります。

人生も、全く同じ。完璧な譜面(計画)なんて、どこにもないんです。

若い頃の私は、すべてをコントロールしたいと思っていました。完璧に歌いたい、完璧なキャリアを築きたい。でも、人生には予期せぬトラブルや、悲しい出来事が必ず起こります。声が出なくなるかもしれない、大切な人とのお別れがあるかもしれない。

そんな時、大事なのは「予定と違う!」と嘆くことではなく、「今、この瞬間に流れているメロディの中で、最高のパフォーマンスをする」という姿勢です。

ミスをしたとしても、それを次のフレーズへの「タメ」に変えてしまう。悲しみさえも、歌の深みに変えてしまう。人生で起きるすべてのハプニングを、自分の人生というステージを彩る「スパイス」だと捉えること。この「即興の精神」があれば、どんな困難もクリエイティブに乗り越えていけるはずです。

3. 「愛(Love)」と「感謝(Gratitude)」というエネルギー

フィリピンには「サラマット(Salamat)」という言葉があります。ありがとう、という意味。

私の歌のエネルギーの源は、いつだって「愛」と「感謝」なんです。

1980年代の華やかなスポットライトの中にいた時も、活動をセーブして家庭を大切にしていた時期も、そして今、再びステージに立っている時も、私は一人で立っているのではありません。

  • 私を見つけてくれたプロデューサー
  • 素晴らしいフレーズを奏でてくれるミュージシャンたち
  • そして、何十年も私の歌を聴き続けてくれるファンのみなさん

人生で一番大事なことの三つ目は、「自分を生かしてくれている繋がりへの感謝」です。

感謝の気持ちを持つと、心の中にポジティブな波動(Vibe)が生まれます。その波動は、聴いてくれる人に伝わり、共鳴し、大きなエネルギーとなって自分に返ってくる。これは音楽だけでなく、どんな仕事でも、どんな人間関係でも同じです。

「自分一人で頑張っている」と思っているうちは、限界があります。でも、「たくさんの愛に支えられている」と気づいた瞬間、人はもっと強く、優しくなれる。私はいつもステージに立つ前、心の中で「サラマット」とつぶやきます。そうすると、緊張が消えて、愛があふれ出してくるんです。

4. 「情熱(Passion)」の火を絶やさないこと

私は今でも、ステージに立つのが大好きです。歌うことが大好きです。

年齢を重ねると、時々「もう落ち着いたら?」なんて言う人もいるけれど、ナンセンス!

情熱に年齢は関係ありません。

人生を豊かにするのは、結果や成功の大きさではなく、「どれだけ何かに夢中になれたか」という純粋な情熱の量だと思います。私にとってそれは音楽ですが、あなたにとっては、仕事かもしれない、趣味かもしれない、家族を守ることかもしれない。

もし情熱が消えそうになったら、新しいことにチャレンジしてみてください。私も最近、若いミュージシャンたちと一緒に演奏することで、新しい刺激をたくさんもらっています。現状に満足せず、常に「もっといい音を、もっといい自分を」と求める心。それが、私たちをいつまでも若々しく、輝かせてくれるのです。

5. 最後に:人生というステージを楽しみ尽くして!

人生は、あっという間のショータイムです。

幕が上がったら、あとは楽しむだけ!

ときにはスローバラードのような悲しい夜もあるでしょう。アップテンポなナンバーのように、息が切れるほど忙しい日々もあるでしょう。でも、そのすべてが「あなただけの歌」を構成する大切な音符なんです。

「人生で一番大事なこと」……。それは、あなた自身の「Magic(魔法)」を信じること。

あなたの中にしかない才能、あなたにしか出せない音、あなたにしか救えない人が必ずいます。人と比べなくていい。あなたはあなたのままで、最高にチャーミングで、素晴らしい存在なんです。

私の大好きな曲に『It’s Magic』があります。「すべては魔法なの」と歌っています。

あなたが「人生は素晴らしい」と信じた瞬間、世界は本当に魔法にかかったように輝き始めます。

日本で長く活動してきて、私はこの国が、そしてここで出会った人々が大好きになりました。あなたが尼崎や箕面という素晴らしい場所で育ち、今こうして私の話を聞いてくれていることも、一つの素敵なご縁(コネクション)ですね。

あなたの人生というステージが、これからも素晴らしいメロディで溢れますように。

心からの愛を込めて。

Keep on Singing, Keep on Living!

Big Love to you!

マリーン