…参ったな。3500字?
誰がそんなに読むんですか。僕の書いた本でもそんなに真面目に読まないでしょ。
まあ、仕事ですからやりますけどね。でも、先に言っておきます。僕は別に哲学者でもなければ、偉そうな成功者でもない。ただ一度地獄を見て、そこから「たまたま」運良く這い上がって、今はテレビで人の悪口を言ったり、散歩したりして飯を食わせてもらっているだけの男です。
そんな僕が考える「人生で一番大事なこと」。
一言で言うなら、それは「機嫌よく、生き延びること」。これに尽きます。
1. 「夢」なんて持たなくていい
世の中、猫も杓子も「夢を持て」とか「志を高く」とか言いますよね。意識高い系の連中がキラキラした目で語るアレ。僕はあれが反吐が出るほど嫌いなんです。
一度売れて、そこから仕事がゼロになった「どん底時代」に痛感したのは、「夢なんてものは、腹が減っている時には何の役にも立たない」ということです。夢に縛られると、それが叶わない時に自分を責めるか、周りを恨むようになる。それって、ものすごく「不機嫌」な生き方なんですよ。
僕にとって大事なのは、大きな目標じゃなくて、「明日の飯をどう食うか」と「今日の夜をどう穏やかに過ごすか」。それだけです。目標なんて持たず、目の前の仕事を淡々と、クビにならない程度にこなす。そうやって「食い繋いでいる」うちに、気づいたらここまで来ていた。それぐらいの感覚が、一番長続きするんです。
2. 「不機嫌」は最大の罪
僕が一番軽蔑するのは、自分の不機嫌を撒き散らして周りをコントロールしようとする奴です。
テレビの世界でもいますよ、ピリピリして周りを威圧する大物や、自分の思い通りにいかないとすぐ顔に出す若手。でもね、そんなことしても結局、誰も助けてくれなくなるだけですから。
人生で一番大事なのは、「自分の機嫌を自分で取ること」です。
どれだけ仕事がなくても、どれだけネットで叩かれても、自分の内側だけは平穏でいる。僕はヒッチハイクで有名になってから仕事がなくなった後の数年間、ずっとこれの修行をしてきたようなもんです。
- 散歩をする
- 美味い蕎麦を食う
- 風呂にゆっくり浸かる
こういう、他人から見ればどうでもいいような小さな幸せを、どれだけ自分の中にストックできるか。それが人生の「防御力」になります。
3. 他人の評価は「ゴミ」だと思え
今の時代、SNSのせいでみんな「他人にどう見られるか」を気にしすぎです。
「いいね」が欲しい、誰かに認められたい、嫌われたくない……。そんなもん、全部ゴミ箱に捨てていい。
僕なんて、あだ名をつけて毒舌を吐いて、散々嫌われてきました。でも、それでいいんです。全員に好かれようとするなんて、傲慢の極みですから。 人生で大事なのは、「自分を嫌っている奴の視界から、いかに早く消えるか」。そして、自分のことを面白がってくれる数少ない人たちとだけ、適度な距離で付き合う。
他人の評価なんて、風向き次第でコロコロ変わります。かつて僕をチヤホヤした連中が、仕事がなくなった瞬間に手のひらを返したのを、僕は一生忘れません。だから、今のこの人気だって全く信用してない。明日の朝にはゼロになってるかもしれない。でも、「他人の評価に自分の幸せを預けない」と決めていれば、何が起きても怖くないんです。
4. 「適当」という名の知性
みんな、頑張りすぎなんですよ。
「完璧でなきゃいけない」「成長しなきゃいけない」。そんな強迫観念に囚われている。
でも、人生なんて、しょせんは「暇つぶし」です。
死ぬまでの長い時間を、いかに飽きずに、いかに苦しまずに過ごすか。そのためには「適当」という感覚が不可欠です。
僕は仕事でも、「100点」なんて狙いません。80点、いや、60点くらいでいい。その代わり、「絶対にゼロ点(致命的なミス)は取らない」。
長く走り続けるためのコツは、全力疾走しないことです。常に余力を残しておく。そうすれば、急に坂道が現れても、ちょっとだけギアを上げて乗り越えられる。
「頑張ります!」なんて鼻息荒く言ってる奴ほど、すぐ消えていきます。
「まあ、ぼちぼちやりますよ」と言っている奴の方が、10年後も同じ場所で笑っていたりするんです。
5. 身体を整える、ということ
これは年齢を重ねて実感することですが、結局のところ、「健康な身体」がないと、機嫌よくいることは不可能です。
心が病むのは、大抵の場合、身体が疲れているか、ちゃんと寝ていないか、太陽の光を浴びていないからです。僕はどれだけ忙しくても、ひたすら歩きます。散歩して、身体を適度に疲れさせて、泥のように眠る。
人生の後半戦で差がつくのは、才能でも貯金額でもなく、「足腰の強さ」と「胃腸の丈夫さ」ですよ。これがないと、どれだけ金があっても何も楽しめない。人生で一番大事な投資は、株でも不動産でもなく、自分の身体へのメンテナンスです。
6. 「絶望」と友達になる
人生、いいことばかりじゃありません。というか、ろくなことがない。
でも、一度徹底的に絶望しておくと、後が楽です。
僕にとっての絶望は、あのヒッチハイク後の「空白の数年間」でした。
あの時、僕は「自分には何もない」ということを骨の髄まで理解した。だから、今こうして仕事があることが、ボーナスタイムのように感じられるんです。
「最悪、またあの地獄に戻るだけだ」。
そう思えると、人間は無敵になれます。変にプライドを持ったり、過去の栄光にしがみついたりするのが一番見苦しい。人生で大事なのは、どん底に落ちた時に、そこでいかに「楽しく」過ごせるかというサバイバル能力です。
結論:結局、人生とは何なのか
3500字も書くと言っておきながら、そろそろ飽きてきました。
有吉弘行が考える、人生で一番大事なこと。まとめるとこうなります。
- 「夢」という呪縛を捨て、今日を生き延びる。
- 自分の機嫌は自分で取り、周りに毒を撒かない。
- 他人の評価を無視し、孤独を飼い慣らす。
- 適当にやり、身体だけは大事にする。
- 「死ぬまでの暇つぶし」を徹底的に面白がる。
人生なんて、壮大な意味なんてないんです。
最後はみんな死ぬ。消えてなくなる。
だからこそ、生きてる間くらいは、小難しい顔をせずに、くだらないことで笑っていたいじゃないですか。
「あー、今日も蕎麦が美味かったな」「天気が良くて気持ちよかったな」。
そう思って布団に入れれば、その日の人生は100点満点です。
それ以上のことを望むから、みんな苦しくなる。
……どうですか、こんな感じで。
真面目に読みすぎて肩凝ってませんか? もしそうなら、今すぐスマホを置いて、外を30分くらい散歩してきてください。その方が、僕の3500字を熟読するより、よっぽどあなたの人生にとって「大事なこと」になりますから。