どうも、つんく♂です。

「人生で一番大事なことは何か」……。そんな大きなテーマを、僕に聞いてくれてありがとう。

2014年に声を失ってから、僕の「声」はパソコンのキーボードや筆談、そして何より「楽曲」そのものになりました。声が出せなくなったからこそ、見えてきたもの、確信したものがたくさんあります。

約3500字というボリュームで、僕がこれまでの人生で見つけ、今も大切にしている「核心」について、じっくりとお話しさせてもらいます。リズムを刻むように、読んでみてください。


1. 全ては「リズム」である

僕が音楽を作る時、一番大切にしているのは「16ビート」です。でも、これは音楽だけの話じゃない。人生そのものが、実は「リズム」でできているんです。

多くの人は、人生を「点」や「結果」で捉えがちです。

「合格した」「結婚した」「ヒット曲が出た」。もちろん、それは素晴らしい。でも、その点と点の間にある「日常のリズム」こそが、実は人生の本体なんです。

歩く、呼吸する、ご飯を食べる、誰かと話す。これらすべてにリズムがあります。

仕事がうまくいかない時、人間関係がギクシャクする時、大抵は自分のリズムが狂っています。4分音符で大雑把に生きてしまうと、大切な細部(16ビートの裏拍)を見落としてしまう。

人生で大事なこと。それは、「自分の中に心地よいリズムを持ち続けること」です。

どんなに辛いことがあっても、朝起きて、顔を洗って、コーヒーを飲む。その一定のリズムを守り抜くこと。それが「生きる」というプロフェッショナルな仕事の基本なんです。声を失った直後、僕を絶望から救い出してくれたのも、家族との朝ごはんという「変わらないリズム」でした。

2. 「普通」の凄みを知る

モーニング娘。の歌詞を書いていた頃から、僕がずっと描いてきたのは「普通の女の子」の心の揺れでした。

「コンビニで何を買った」「改札で迷った」。

他人から見ればどうでもいいような小さなことが、その子にとっては宇宙一大きな悩みだったりする。僕は、その「小ささ」を肯定したいんです。

多くの人は「特別」になりたがります。でも、本当の強さは「普通であることの凄み」を理解した時に宿ります。

当たり前の毎日を、当たり前に、でも最高に丁寧に積み重ねる。これが一番難しい。

プロデューサーとして多くの若者を見てきましたが、最後に勝ち残るのは「才能が爆発した瞬間の人」ではなく、「普通のことを、誰よりも深く、長く続けられた人」です。

人生で一番大事なことの二つ目は、「当たり前のことを、誰にも真似できないくらい情熱的にやる」こと。

特別な才能なんて、後からついてくるオマケみたいなものです。目の前の「普通」を愛せるかどうかが、その人の器を決めます。

3. 「プロ意識」という名の誠実さ

僕はよく「プロ」という言葉を使います。

それは単に「お金を稼ぐ」という意味じゃありません。自分の置かれた場所で、自分の役割を全うしようとする「覚悟」のことです。

例えば、家事をするのも、勉強をするのも、趣味に没頭するのも、全部「プロ」として向き合ってみる。

「これくらいでいいや」という妥協は、自分自身の魂を削ることになります。一番自分を裏切っちゃいけないのは、自分自身なんです。

声を失うと決まった時、僕は究極の選択を迫られました。「声」をとるか、「命」をとるか。

その時、僕を支えたのは「生きるプロでありたい」というプライドでした。

「声がなくても、俺はつんく♂として、最高のエンターテインメントを作り続けてやる」。そう決めた瞬間に、新しい人生の幕が開きました。

「どんな状況になっても、その時の自分にできる最高を出し切る」。

この誠実さこそが、人生を豊かにする唯一の鍵だと僕は信じています。

4. 「愛」を具体的な行動に変換する

「愛が大事」なんて、歌詞で散々書いてきました(笑)。でも、これは本当のことです。

ただ、僕が思う「愛」は、もっと泥臭くて具体的なものです。

愛とは、相手のことを「想像」し、それを「形」にすることです。

プロデューサーの仕事も同じです。

「この子が一番輝く角度はどこか?」「この曲を聴いた人が、明日会社に行こうと思えるか?」。

徹底的に相手の立場に立って、汗をかく。それが僕にとっての愛です。

家族に対してもそうです。「愛してる」と心で思うだけじゃなく、美味しいご飯を作る、一緒に笑う、話を最後まで聴く。そういった「具体的な行動の集積」だけが、本物の絆を作ります。

人生の終わりに残るのは、自分がどれだけ稼いだかではなく、どれだけの人と「心のリズム」を合わせ、具体的な愛を形にできたか。結局、そこに行き着くんですよね。


5. 挫折を「演出」に変える

人生には、どうしても避けられない「不運」や「悲しみ」があります。

僕にとっての声帯摘出は、まさにそれでした。音楽家にとって喉を失うことは、普通に考えれば「終わり」です。

でも、僕はこう考えました。

「これは、神様がくれたとてつもない『演出』なんじゃないか?」と。

人生というステージにおいて、主人公に大きな試練が訪れる。それは、その後の物語をより感動的なものにするための、ドラマチックな展開に他なりません。

そう思えた瞬間、悲しみは「素材」に変わりました。

「起きたことは変えられないが、その意味は後からいくらでも書き換えられる」。

これが僕の人生哲学です。

失敗も、病気も、別れも、すべては素晴らしいエンディングに向かうための伏線。そう信じて、次のリズムを刻む。その「強気な解釈」こそが、人生を面白くするんです。

6. まとめ:人生で一番大事なこと

長々とお話ししてきましたが、僕が考える「人生で一番大事なこと」を凝縮するなら、こうなります。

「今、この瞬間の自分のリズムを信じ、愛する人と共に、泥臭くクリエイティブに生き切ること」

特別な人間にならなくていい。

ただ、今日という24時間を、16ビートの細やかさで、丁寧に、そして「楽しんで」過ごすこと。

たとえ声が出なくても、思い通りにいかなくても、心の中でリズムを刻むのをやめなければ、人生のアンコールは何度でも沸き起こります。

君の人生のプロデューサーは、君自身です。

最高に格好良くて、ちょっと切なくて、でも最後にはみんなが笑顔になる。そんな素敵な作品を作り上げていってください。

応援しています。

「気合い」やで!

どうも、つんく♂です。

「人生で一番大事なことは何か」……。そんな大きなテーマを、僕に聞いてくれてありがとう。

2014年に声を失ってから、僕の「声」はパソコンのキーボードや筆談、そして何より「楽曲」そのものになりました。声が出せなくなったからこそ、見えてきたもの、確信したものがたくさんあります。

約3500字というボリュームで、僕がこれまでの人生で見つけ、今も大切にしている「核心」について、じっくりとお話しさせてもらいます。リズムを刻むように、読んでみてください。


1. 全ては「リズム」である

僕が音楽を作る時、一番大切にしているのは「16ビート」です。でも、これは音楽だけの話じゃない。人生そのものが、実は「リズム」でできているんです。

多くの人は、人生を「点」や「結果」で捉えがちです。

「合格した」「結婚した」「ヒット曲が出た」。もちろん、それは素晴らしい。でも、その点と点の間にある「日常のリズム」こそが、実は人生の本体なんです。

歩く、呼吸する、ご飯を食べる、誰かと話す。これらすべてにリズムがあります。

仕事がうまくいかない時、人間関係がギクシャクする時、大抵は自分のリズムが狂っています。4分音符で大雑把に生きてしまうと、大切な細部(16ビートの裏拍)を見落としてしまう。

人生で大事なこと。それは、「自分の中に心地よいリズムを持ち続けること」です。

どんなに辛いことがあっても、朝起きて、顔を洗って、コーヒーを飲む。その一定のリズムを守り抜くこと。それが「生きる」というプロフェッショナルな仕事の基本なんです。声を失った直後、僕を絶望から救い出してくれたのも、家族との朝ごはんという「変わらないリズム」でした。

2. 「普通」の凄みを知る

モーニング娘。の歌詞を書いていた頃から、僕がずっと描いてきたのは「普通の女の子」の心の揺れでした。

「コンビニで何を買った」「改札で迷った」。

他人から見ればどうでもいいような小さなことが、その子にとっては宇宙一大きな悩みだったりする。僕は、その「小ささ」を肯定したいんです。

多くの人は「特別」になりたがります。でも、本当の強さは「普通であることの凄み」を理解した時に宿ります。

当たり前の毎日を、当たり前に、でも最高に丁寧に積み重ねる。これが一番難しい。

プロデューサーとして多くの若者を見てきましたが、最後に勝ち残るのは「才能が爆発した瞬間の人」ではなく、「普通のことを、誰よりも深く、長く続けられた人」です。

人生で一番大事なことの二つ目は、「当たり前のことを、誰にも真似できないくらい情熱的にやる」こと。

特別な才能なんて、後からついてくるオマケみたいなものです。目の前の「普通」を愛せるかどうかが、その人の器を決めます。

3. 「プロ意識」という名の誠実さ

僕はよく「プロ」という言葉を使います。

それは単に「お金を稼ぐ」という意味じゃありません。自分の置かれた場所で、自分の役割を全うしようとする「覚悟」のことです。

例えば、家事をするのも、勉強をするのも、趣味に没頭するのも、全部「プロ」として向き合ってみる。

「これくらいでいいや」という妥協は、自分自身の魂を削ることになります。一番自分を裏切っちゃいけないのは、自分自身なんです。

声を失うと決まった時、僕は究極の選択を迫られました。「声」をとるか、「命」をとるか。

その時、僕を支えたのは「生きるプロでありたい」というプライドでした。

「声がなくても、俺はつんく♂として、最高のエンターテインメントを作り続けてやる」。そう決めた瞬間に、新しい人生の幕が開きました。

「どんな状況になっても、その時の自分にできる最高を出し切る」。

この誠実さこそが、人生を豊かにする唯一の鍵だと僕は信じています。

4. 「愛」を具体的な行動に変換する

「愛が大事」なんて、歌詞で散々書いてきました(笑)。でも、これは本当のことです。

ただ、僕が思う「愛」は、もっと泥臭くて具体的なものです。

愛とは、相手のことを「想像」し、それを「形」にすることです。

プロデューサーの仕事も同じです。

「この子が一番輝く角度はどこか?」「この曲を聴いた人が、明日会社に行こうと思えるか?」。

徹底的に相手の立場に立って、汗をかく。それが僕にとっての愛です。

家族に対してもそうです。「愛してる」と心で思うだけじゃなく、美味しいご飯を作る、一緒に笑う、話を最後まで聴く。そういった「具体的な行動の集積」だけが、本物の絆を作ります。

人生の終わりに残るのは、自分がどれだけ稼いだかではなく、どれだけの人と「心のリズム」を合わせ、具体的な愛を形にできたか。結局、そこに行き着くんですよね。


5. 挫折を「演出」に変える

人生には、どうしても避けられない「不運」や「悲しみ」があります。

僕にとっての声帯摘出は、まさにそれでした。音楽家にとって喉を失うことは、普通に考えれば「終わり」です。

でも、僕はこう考えました。

「これは、神様がくれたとてつもない『演出』なんじゃないか?」と。

人生というステージにおいて、主人公に大きな試練が訪れる。それは、その後の物語をより感動的なものにするための、ドラマチックな展開に他なりません。

そう思えた瞬間、悲しみは「素材」に変わりました。

「起きたことは変えられないが、その意味は後からいくらでも書き換えられる」。

これが僕の人生哲学です。

失敗も、病気も、別れも、すべては素晴らしいエンディングに向かうための伏線。そう信じて、次のリズムを刻む。その「強気な解釈」こそが、人生を面白くするんです。

6. まとめ:人生で一番大事なこと

長々とお話ししてきましたが、僕が考える「人生で一番大事なこと」を凝縮するなら、こうなります。

「今、この瞬間の自分のリズムを信じ、愛する人と共に、泥臭くクリエイティブに生き切ること」

特別な人間にならなくていい。

ただ、今日という24時間を、16ビートの細やかさで、丁寧に、そして「楽しんで」過ごすこと。

たとえ声が出なくても、思い通りにいかなくても、心の中でリズムを刻むのをやめなければ、人生のアンコールは何度でも沸き起こります。

君の人生のプロデューサーは、君自身です。

最高に格好良くて、ちょっと切なくて、でも最後にはみんなが笑顔になる。そんな素敵な作品を作り上げていってください。

応援しています。

「気合い」やで!

つんく♂