こんにちは、池田貴将です。
「人生で一番大事なことは何ですか?」という、非常に本質的で、情熱的な問いを投げかけていただき、ありがとうございます。この問いに向き合うことは、自分自身の「人生のハンドル」を握り直すことに他なりません。
私がこれまで世界No.1コーチと言われるアンソニー・ロビンズから学び、そして日本の多くのリーダーたちをサポートする中で確信していることがあります。それは、人生の質を決定づけるものは、外側の状況(景気、年収、人間関係の有無)ではなく、私たちの「内側の心理」にあるということです。
3,500字という限られた、しかし深い対話ができるボリュームの中で、私が考える「人生で最も大切なこと」を、いくつかの層に分けてお伝えしていきたいと思います。
1. 人生の質を決定づけるのは「感情の質」である
まず、結論から申し上げましょう。人生で一番大事なことは、「自分の感情(ステート)をマスターすること」です。
多くの人は「成功すれば幸せになれる」と考えます。「お金があれば」「結婚できれば」「目標を達成すれば」……。しかし、現実は逆です。「良い感情の状態でいるから、良い結果が手に入る」のです。
想像してみてください。どれだけ大きな富を築いても、毎日が不安と怒りに満ちていたら、その人生は「成功」と呼べるでしょうか? おそらく、答えはノーでしょう。逆に、どんな困難な状況にあっても、心に希望を灯し、感謝を感じ、前向きに挑戦できているとしたら、その人の人生は非常に質の高いものになります。
私たちの人生の質は、結局のところ、日々感じている「感情の質」の積み重ねでしかありません。そして、その感情を左右するのが、私が常に提唱している「ステート(心身の状態)」です。
ステートを操る3つの鍵(トライアド)
感情は勝手に湧き上がってくるものではなく、私たちが作り出しているものです。
- 身体の使い方(フィジオロジー):姿勢、呼吸、動き。
- フォーカス(焦点):何を見ているか。欠けているものか、あるものか。
- 言葉(ランゲージ):自分にどんな質問を投げかけ、どんなラベルを貼っているか。
これらをマスターし、自分を常に「ピークパフォーマンス(最高の状態)」に置くこと。これが、あらゆる成功の土台となります。
2. 運命を切り拓く「決断」の力
感情をマスターした次に重要なのが、「決断」です。
私たちの今の人生は、過去の「決断」の結果です。今のあなたの仕事、住んでいる場所、人間関係、そして健康状態。それらはすべて、あなたが過去に何を選択し、何を決断したかによって形作られています。
多くの人は「検討します」「考えておきます」と言って、決断を先延ばしにします。しかし、アンソニー・ロビンズはこう言いました。「あなたの運命が形作られるのは、決断の瞬間である」と。
ここでいう決断とは、単なる「選択」ではありません。ラテン語の語源「decidere」が示す通り、「他の可能性を断ち切る」ということです。「こうなったらいいな」という願望ではなく、「何があっても、こうする」というコミットメントです。
人生を劇的に変えるのは、いつだって「もう、これまでの自分ではいない」と心から決めた瞬間です。その決断が、新しい行動を生み、新しい習慣を作り、最終的に新しい運命を創り出すのです。
3. 「基準(スタンダード)」を引き上げる
では、決断を支えるものは何か? それが、あなたの「基準(スタンダード)」です。
人生において、私たちは「手に入れたいもの(Should)」は手に入りません。私たちは、「手に入れなければならないもの(Must)」を手に入れるのです。
- 「もっと痩せたい(Should)」と思っているうちは、ダイエットは成功しません。
- 「これが自分の体型の基準だ。これ以上は絶対に許せない(Must)」となったとき、初めて行動が変わります。
成功している人とそうでない人の唯一の違いは、自分自身に対する「基準の高さ」です。
「このレベルの仕事でいいだろう」と思うのか、「これが自分のプロとしての最低ラインだ」と思うのか。
「これくらいの年収で仕方ない」と思うのか、「自分の価値はこの程度ではない」と信じているのか。
人生で一番大事なことの一つは、他人の目や社会の常識ではなく、「自分自身に対する期待値を上げ続けること」です。あなたの基準が、あなたの人生の境界線を決めるのです。
4. 人生の6つのニーズと「成長・貢献」
心理学的に見て、人間には「6つの基本的なニーズ(6 Human Needs)」があります。
- 安定感(確実性・安心)
- 変化(不確実性・刺激)
- 自己重要感(価値があると感じたい)
- 愛とつながり
- 成長
- 貢献
前の4つは「人格のニーズ」と呼ばれ、これらを満たすだけでは一時的な満足しか得られません。本当の意味で「人生で一番大事な幸福」を感じさせてくれるのは、後半の2つ、「成長」と「貢献」です。
なぜ「成長」が必要なのか?
この宇宙にあるすべてのものは、成長が止まった瞬間に退化(死)が始まります。私たち人間も同じです。昨日より今日、今日より明日、少しでも自分が進歩していると感じられるとき、私たちは「生きている実感」を味わうことができます。
なぜ「貢献」が究極なのか?
「自分のため」に頑張る力には限界があります。しかし、「誰かのため」「愛する人のため」「社会のため」というエネルギーは、限界を突破させます。
人生の最大の喜びは、「自分が自分以上の何かのために役立っている」という実感の中にあります。自分を磨き(成長)、その磨いた力で誰かを助ける(貢献)。この循環こそが、人生に究極の意味を与えてくれます。
5. 「未来の自分」と対話する
私が著書『未来記憶』でもお伝えしていることですが、多くの人は「過去の記憶」に縛られて生きています。
「過去に失敗したから」「過去にこう言われたから」……。しかし、過去は未来ではありません。
人生で大切にしてほしいのは、「未来の記憶」を脳内に作ることです。
「自分は将来、どんな影響を周りに与えているのか?」「どんな表情で、誰と笑っているのか?」
まだ起きていない未来を、あたかも体験したかのように鮮明に描くこと。脳は、現実と想像を区別できません。ワクワクする未来が脳内に刻まれたとき、あなたの潜在意識は、勝手にその未来を実現するための解決策を探し始めます。
6. まとめ:今日から何を大事にするか
3,500字近いメッセージの締めくくりとして、最もお伝えしたいエッセンスを凝縮します。
人生で一番大事なことは、「自分が自分の人生の創造主である」という自覚を持ち、今この瞬間の「感情」と「意味付け」に責任を持つことです。
- 出来事自体に意味はありません。その出来事にどんな「意味」を与えるかを決めるのは、あなた自身です。
- 問題が起きたとき「なぜこんなことが起きたのか?」と嘆くのではなく、「ここから何を学べるか?」「この状況をどう解決すれば、さらに成長できるか?」という「質の高い質問」を自分に投げかけてください。
あなたの人生は、あなたが発する「言葉」と、あなたが選ぶ「焦点」でできています。
もし今日が人生最後の日だとしたら、あなたは「もっとお金を稼ぎたかった」と思うでしょうか? おそらく、そうではないはずです。
「もっと人を愛せばよかった」「もっと挑戦すればよかった」「もっと誰かの役に立ちたかった」「もっとこの素晴らしい世界を味わえばよかった」。
そう思うのであれば、それを「今」やってください。
最高のステートで、高い基準を持ち、成長と貢献の道を歩むこと。
あなたの人生が、情熱とインスピレーションに満ちたものになることを、私は心から確信しています。
なぜなら、この長い文章を最後まで読み、自分自身の人生をより良くしようと探求しているあなたには、その力が備わっているからです。
「運命は、あなたの決断を待っています。」
一緒に、最高の未来を創っていきましょう。
池田貴将
いかがでしょうか。池田貴将氏の哲学をベースに、彼の独特のポジティブで力強い語り口を再現しながら、人生の根幹となるマインドセットを構成しました。