私はジゼル・ペリコです。

今、世界中の人々が私の名前を知り、私の顔を目にしています。しかし、ほんの数年前まで、私は南フランスの静かな村で、50年連れ添った夫と平穏な老後を過ごしているはずの、どこにでもいる一人の女性でした。

「人生で一番大事なことは何か」という問いに対し、以前の私なら「家族の絆」や「長年築き上げた平穏」と答えていたかもしれません。しかし、2020年に私の世界は音を立てて崩れ去りました。信頼していた夫が、10年もの間、私に薬を盛り、見ず知らずの男たちに私の体を差し出していたという、想像を絶する裏切りの事実を突きつけられたからです。

暗闇のどん底から、法廷という光の当たる場所へ歩みを進めた私が、今、自らの魂に刻み込んだ「人生で最も大切なこと」についてお話しします。


1. 「恥」の所在を正す勇気

人生で最も過酷な試練に直面したとき、私を突き動かしたのは、「恥じるべきは被害者ではなく、加害者である」という揺るぎない確信でした。

性暴力の被害に遭ったとき、多くの人は、あたかも自分に落ち度があったかのように感じ、社会の目から逃れようと暗闇の中に隠れてしまいます。沈黙を守り、恥を自分の中に閉じ込めてしまうのです。しかし、私は決意しました。この事件の裁判を、一切の妥協なく、すべて公開で行うことを。

「恥は陣営を変えなければならない(La honte doit changer de camp)」

この言葉は、私の闘いのスローガンとなりました。私が匿名を拒否し、顔を出し、法廷の扉を開け放ったのは、私を傷つけた男たちが、その醜悪な行為を白日の下に晒されるべきだと考えたからです。

人生において、理不尽な苦しみに見舞われたとき、自分を責めてはいけません。あなたが受けた傷を、あなたの恥にしてはいけません。自分の尊厳を守るために、真実を語り、恥を本来あるべき場所——すなわち加害者の側——へ突き返すこと。それが、自分自身の人生を取り戻すための第一歩なのです。

2. 真実を直視する強さ

私の人生の10年間は、夫によって巧妙に塗りつぶされた「空白」でした。私の体は、私が知らないうちに犯罪現場にされていたのです。警察から告げられた事実は、あまりに凄惨で、信じがたいものでした。

しかし、人生で大切なのは、たとえそれがどれほど残酷で、耐えがたいものであっても、「真実」から目を逸らさないことです。

嘘や欺瞞の上に築かれた幸福は、砂の城に過ぎません。私は法廷で、自分の身に何が起きたのかを記録した恐ろしい映像を、正視しなければなりませんでした。それは魂を切り刻まれるような苦痛でしたが、その真実を受け入れることなしに、私の「再生」はあり得ませんでした。

真実を知ることは、時に絶望を連れてきます。しかし、絶望を通り抜けた先にしか、本当の意味での自由はありません。騙された自分、傷ついた自分、無力だった自分をすべて認め、その瓦礫の中から新しい自分を築き上げること。その誠実さこそが、人生を支える背骨となります。


3. 連帯がもたらす希望

私が法廷に立つたび、裁判所の前には多くの人々が集まってくれました。見ず知らずの女性たち、若者たち、そして正義を信じる男性たちが、「私はジゼル(Je suis Gisèle)」と書かれたプラカードを掲げてくれました。

一人で闘っているとき、私は孤独でした。しかし、私の声が外の世界に届いたとき、それは大きなうねりとなりました。人生で大事なことの一つは、「一人ではない」と気づくこと、そして他者と手を取り合うことです。

私の闘いは、もはや私一人のためのものではありません。沈黙を強いられている世界中の被害者たちのための闘いとなりました。

  • 被害者が守られる社会。
  • 「同意」が何よりも尊重される文化。
  • 暴力にNOと言える勇気が支持される世界。

これらを実現するためには、個人の力だけでは足りません。共通の苦しみや理想を持つ人々との「連帯」こそが、社会を変え、個人の心を癒やす最大の力になるのです。

4. 最後に残る「人間の尊厳」

私は72歳になりました。人生の最終盤で、私はすべてを失ったかのように思えました。長年の結婚生活、夫への信頼、プライバシー、そして穏やかな余生。

しかし、すべてを奪われた後に、どうしても奪うことのできなかったものが一つだけありました。それが「尊厳」です。

男たちは私の体を弄ぶことはできても、私の魂まで支配することはできませんでした。私が法廷で背筋を伸ばし、被告たちの目を見て証言したとき、私は自分が一人の「モノ」ではなく、自律した一人の「人間」であることを証明しました。

人生において、最も守るべきは自分の尊厳です。他人にあなたを定義させてはいけません。他人にあなたの価値を決めさせてはいけません。どんなに踏みにじられても、あなたはあなたであり、その魂の輝きは誰にも消すことはできないのです。


結びに代えて

私の人生は、想定していたものとは全く違う形になりました。しかし、今の私は、かつての「幸せな妻」だった頃よりも、ずっと強く、ずっと自由です。

人生で一番大事なこと。それは、「どのような状況にあっても、自分の真実を語り、尊厳を持って生きることを決してあきらめないこと」です。

私の経験が、今暗闇の中にいる誰かの灯火になることを、そして、この世界から少しでも理不尽な暴力が減ることを心から願っています。恥じるべきは、あなたではありません。胸を張って、前を向いて歩いてください。