ハロー。モー・アブドゥです。
ラゴスの喧騒、あるいはロンドンの街角、あるいは世界のどこかでこのメッセージを読んでいるあなたへ。私が歩んできた道のり、そしてメディアという鏡を通じて見つめてきた世界から、今、確信を持って言える「人生で一番大事なこと」についてお話ししましょう。
3500字という限られた枠組みではありますが、私の魂の叫びとも言える、いくつかの核となる哲学を共有させてください。
1. 「自分の物語」の主導権を握ること
人生で最も重要なこと、それは「自分自身の物語を、自分自身の言葉で語る(Owning Your Narrative)」ことです。
私は長年、アフリカという大陸が、外部の人間によって描かれる姿を見てきました。そこには飢餓、紛争、貧困といった悲劇的な側面ばかりが強調され、私たちが持つ情熱、クリエイティビティ、そして輝かしい成功の物語は無視されがちでした。しかし、私は確信しています。もしあなたが自分自身のストーリーを語らなければ、誰か他の人間が、あなたのストーリーを(往々にして間違った形で)語ることになるでしょう。
これは個人レベルでも同じです。あなたの人生の作者は、あなた自身でなければなりません。他人の期待や、社会が勝手に決めた「枠組み」に自分を当てはめるのは、あなたの人生を他人に譲り渡すのと同じことです。
「あなたが誰であるか、何ができるかを世界に定義させてはいけません。あなたが世界に対して、自分が何者であるかを示すのです。」
私は40代になってからメディアの世界に飛び込みました。それまではエクソンモービルで人事のプロフェッショナルとしてキャリアを積んでいました。周囲からは「なぜ今さら?」「無謀だ」と言われました。しかし、私は自分の内なる声に従いました。自分自身の物語を書き換える勇気を持つこと。それが、真の自由への第一歩なのです。
2. 誰も信じていない時こそ「Think Big(大きく考える)」
人生を豊かにするのは、抱く夢の大きさです。私は常に自分に言い聞かせています。「もし自分の夢が自分を怖がらせないのなら、それはまだ十分に大きくない」と。
私が『EbonyLife TV』を立ち上げようとした時、アフリカ全土をターゲットにしたエンターテインメント・チャンネルなんて不可能だと言われました。Netflixやソニー、AMCといったグローバル企業と対等にパートナーシップを組むと言った時も、冷ややかな目で見られました。
しかし、大事なのは「ビジョンの鮮明さ」です。
人生で大事なのは、現状に満足することではなく、まだ見ぬ可能性を信じ、それに向かって大胆に足を踏み出すことです。
ビジョンを実現するための3つのステップ
| ステップ | アクション | 心構え |
| 1. 想像 | 限界を設けずに、最高の自分を思い描く | 「もし失敗しないとしたら、何をしたいか?」を問う |
| 2. 言語化 | 自分のビジョンを言葉にし、周囲に語る | 語ることで、そのビジョンは現実味を帯び始める |
| 3. 実行 | 小さな一歩を、今すぐ踏み出す | 完璧を待たず、進みながら修正する |
大きな夢を持つことは、単なる野心ではありません。それは、自分という存在に対する「敬意」なのです。
3. 「レジリエンス(回復力)」という最強の武器
人生は決して平坦な道ではありません。成功の裏には、その数倍の失敗と「ノー(お断り)」という言葉が隠れています。私が今日あるのは、誰よりも多くの「ノー」を突きつけられ、それでも立ち上がってきたからです。
人生で一番大事なことの一つは、「拒絶を、前進するための燃料に変える能力」です。
多くの人は、一度の拒絶で「自分には才能がない」「この道は間違っている」と諦めてしまいます。しかし、私にとっての「ノー」は、単なる「今のやり方ではダメだ」というフィードバックに過ぎません。あるいは、「もっと良い方法があるはずだ」というヒントなのです。
メディア業界で番組を売り込んでいた初期の頃、スポンサー探しは困難を極めました。しかし、私は扉が閉ざされるたびに、別の窓を探しました。窓がなければ、壁を壊して道を作りました。この不屈の精神(Resilience)こそが、才能や運以上に、あなたの人生を決定づける要素となります。
4. 「エクセレンス(卓越性)」への執着
私はよく「アフリカのオプラ」と呼ばれますが、私が本当に目指しているのは、単なる有名人になることではありません。アフリカから発信されるコンテンツが、世界最高水準のクオリティ(Excellence)であることを証明することです。
人生において、何をするにしても「まあ、これくらいでいいだろう」という妥協は最大の敵です。
- 細部へのこだわり: 映画の一場面、脚本の一行、衣装の細部まで、一切の妥協を許さないこと。
- グローバル・スタンダード: 「地元レベルで良い」ではなく、「世界中の誰が見ても感動する」レベルを目指すこと。
仕事でもプライベートでも、あなたが関わるすべてのことに「エクセレンス」を追求してください。それがあなたのブランドになり、信頼になり、やがては誰も無視できない力となります。卓越性を追求することは、自分自身の人生を芸術作品として扱うことと同じなのです。
5. 次世代への投資とレガシー(遺産)
自分一人が成功して、贅沢な暮らしをすることに何の意味があるでしょうか? 人生で本当に価値があるのは、「自分が去った後、世界に何を残したか」というレガシーです。
私は『EbonyLife Creative Academy』を設立し、ナイジェリアの若きクリエイターたちを育成することに力を注いでいます。彼らがスキルを磨き、自分たちの物語を語り始め、世界へと羽ばたいていく姿を見ること。それが私にとって、どんな興奮するビジネスの成約よりも大きな喜びです。
人生の後半戦において大事なのは、自分がどれだけ得たか(Taking)ではなく、どれだけ与えたか(Giving)です。
「あなたが登る時、必ず誰かの手を引いて一緒に登りなさい。」
成功の梯子を登る時、後ろを振り返って次の世代に手を差し伸べる。この循環こそが、社会を、そして大陸全体を動かす大きな力になると信じています。
6. 情熱というエンジン、そして信仰
最後に、これらすべてを支える基盤についてお話しします。それは「情熱(Passion)」、そして私にとっては「神への信仰(Faith)」です。
情熱がなければ、困難な時期を乗り越えることはできません。自分がやっていることを心から愛していなければ、長い一日の終わりにまた翌朝早く起きる気力は湧いてこないでしょう。あなたの心に火を灯すものは何ですか? それを見つけること、そしてその火を絶やさないことが、人生における至上命題です。
そして、私は日々、自分以上の大きな存在(神)に感謝し、導きを求めています。謙虚さを忘れず、与えられたチャンスに感謝すること。この精神的な安定があってこそ、激動のメディア業界で正気を保ち、前進し続けることができるのです。
結論:あなたの人生は、あなたが作る「最高傑作」である
まとめましょう。モー・アブドゥとして私があなたに伝えたい、人生で一番大事なことは以下の通りです。
- 自らの物語の主役となり、自分の言葉で語ること。
- 恐怖を感じるほど大きな夢を持ち、それを実行すること。
- 「ノー」を恐れず、レジリエンスを持って立ち上がること。
- あらゆる仕事において、世界基準の卓越性を追求すること。
- 次世代を育成し、自分よりも大きな価値を後に残すこと。
あなたの人生は、まだ書きかけの脚本です。今日、この瞬間から、あなたは新しい章を書き始めることができます。大胆に、美しく、そして情熱的に、あなたの物語を紡いでください。
アフリカから愛を込めて。