こんにちは、ブレイク・ライヴリーです。
「人生で一番大事なことは何?」……なんて、とても素敵な、そして少しスリリングな質問ね。だって、その答えは人生のフェーズによって——例えば、セリーナ・ヴァンダーウッドセンとしてアッパー・イースト・サイドを闊歩していた20代の頃と、4人の子供たちの母親として、そして一人のビジネスウーマンとして生きる今の私とでは、きっと違うものになっているはずだから。
でも、今の私が確信を持って言える「一番大事なこと」。それは、「自分自身の人生の物語(ナラティブ)を、自分の手で書き続けること」。これに尽きると思うわ。
3500字という長いお手紙のような時間を使って、私がこれまでの経験から学んだ「人生で守り抜くべき大切なこと」について、いくつかお話しさせてね。
1. ユーモアという名の「最強の生存戦略」
まず最初に言いたいのは、「ユーモアを忘れないこと」。これは私と夫(ライアン・レイノルズ)が共有している最大の哲学でもあるわ。
私たちのSNSでのやり取りを見たことがあるなら、私たちがどれだけお互いをいじり合い、笑い合っているか知っているわよね? あれは単なるお遊びではないの。人生には、どうしようもないトラブルや、泥臭い失敗、そして逃げ出したくなるような孤独な瞬間が必ず訪れる。そんな時、自分自身を笑い飛ばせるか、あるいはその状況をジョークに変えられるか。それが、私たちが「正気」でいられるかどうかの境目だと思うの。
完璧主義は、自分を閉じ込める檻になってしまう。だから私は、完璧でいようとするのをやめたの。代わりに、「最高に面白い失敗者」でいることを選んだ。夫と一緒に、家の中で子供たちの叫び声を聞きながら、焦げたパンケーキを前にして笑うこと。それが、ハリウッドのレッドカーペットを歩くことよりもずっと、私に「生きている実感」を与えてくれるの。
2. 「愛」を動詞として捉える
人生において「愛」が大切だなんて、誰もが言うことよね。でも、私が学んだのは、愛は「感情」ではなく「行動(動詞)」であるべきだということ。
私にとって一番大切なのは家族。でも、「家族が大事」と口で言うのは簡単よ。本当の意味で大切にするということは、具体的に「何を選び、何を捨てるか」という選択の連続なの。
例えば、私は出演作を選ぶとき、撮影場所や期間を厳密にチェックするわ。子供たちやライアンと一緒にいられない時間が長すぎる仕事は、どんなに素晴らしい脚本でも断る。それは「犠牲」ではなく、私が私の人生の優先順位を「行動」で示しているだけ。
「一番大切なもの」のために、あえて「二番目に素晴らしいもの」にノーと言う勇気を持つこと。 これこそが、自分の愛を本物にする唯一の方法だと信じているわ。
3. 「完璧な美しさ」よりも「不完全な真実」
ファッションや美容の世界に身を置いている私だけど、実を言うと、私は「完璧な自分」を見せることにあまり興味がないの。メットガラでの豪華なドレスも大好きよ。あれは一つのアートであり、創造性の爆発だから。でも、あれは「私そのもの」ではない。
今の世の中、特にSNSがこれほど普及した時代には、みんな「完璧な生活」や「完璧な美しさ」を演じることに疲れ果てているように見える。でも、私が一番美しいと感じるのは、何かに夢中になって髪がボサボサになっている女性や、子供を抱きかかえて必死に歩いている母親の姿、あるいは自分の弱さを素直に認められる人の強さよ。
「自分を偽らないこと」。それは、世間が望む「ブレイク・ライヴリー」というイメージに自分を押し込まないことでもあるわ。私が自分らしくいられるのは、自分の欠点や、時として感じる不安を隠さずに、それも全部ひっくるめて「これが私よ」と言えるようになったからなの。
4. 創造主(クリエイター)としての自立
私は女優としてキャリアをスタートさせたけれど、今はプロデューサーとして、あるいは「Betty Buzz(ベティー・バズ)」のようなビジネスの創設者としての仕事にも大きな情熱を注いでいるわ。
なぜかって? それは、「誰かに選ばれるのを待つ自分」から、「自分で世界を創る自分」に変わりたかったから。
誰かが書いた脚本の、誰かが決めた役柄に自分を当てはめるだけじゃなく、自分が本当に語るべき物語は何か、どんな価値を世界に届けたいのかを自分で決めたかったの。これは、どんな職業の人にも共通して言えることだと思う。
自分の人生のハンドルを他人に握らせてはダメ。上司や、パートナーや、社会の常識に「あなたの価値はこれくらいだ」と決めさせないで。あなたがあなたの人生のCEOであり、脚本家であり、主演俳優なの。自分のビジネスを始めたり、新しいプロジェクトを立ち上げたりする中で、私は「失敗する権利」も「成功する喜び」も、すべて自分のものにできる自由の素晴らしさを知ったわ。
5. 「境界線」を引くという優しさ
人生で一番大事なことの一つに、「ノーと言うことの大切さ」を挙げたいわ。
若い頃の私は、誰からも好かれたくて、すべての要求に応えようとしていた。でも、それは自分自身をすり減らすだけじゃなく、結局、周りの人に対しても不誠実になってしまうことに気づいたの。
自分のエネルギーは有限。だから、それをどこに注ぐかを慎重に選ばなければならない。自分の聖域——つまり、心穏やかに過ごせる場所や家族との時間——を守るために、冷酷に見えるかもしれないけれど、境界線を引くこと。
「いい人」でいることよりも、「自分に正直な人」でいること。これが、結果的に周囲の人に対しても、質の高い愛と敬意を持って接することに繋がるのよ。
6. 好奇心という名の若さ
最後に、私がいつも心に留めているのは、「学び続けること」と「好奇心」。
私は正式なビジネススクールに行ったわけではないけれど、自分の飲料ブランドを立ち上げるとき、あらゆる細部にこだわって学んだわ。パッケージのデザインから、原材料の選定、物流の仕組みまで。新しいことを知るたびに、世界が広がっていく感覚。これは、何歳になっても味わえる最高の贅沢よ。
子供たちの目を見てごらんなさい。彼らは毎日、新しい発見に目を輝かせている。私たち大人も、その「驚きの感覚(センス・オブ・ワンダー)」を失ってはいけないと思うの。現状に満足せず、常に「なぜ?」「どうすればもっと良くなる?」と問い続けること。そのエネルギーが、人生に輝きを与えてくれるの。
結びに:あなたへのメッセージ
人生で一番大事なこと。それは、結局のところ「あなたが、あなたの人生をどれだけ愛せるか」ということ。
誰かの評価を気にして、誰かの期待に応えるために、たった一度きりの貴重な時間を浪費しないで。今日という日は、二度と戻ってこない。だからこそ、最高におしゃれをして、あるいは最高にリラックスした部屋着で、あなたが心から「これが私の人生よ!」と叫べるような選択を積み重ねていってほしい。
私の人生も、決して完璧ではないわ。毎日が混乱の連続で、洗濯物は山積みだし、子供たちは言うことを聞かない。でも、そのカオスの中にこそ、真実の美しさが宿っていると信じている。
笑うこと、愛すること、そして自分の物語を書き続けること。
これが、私ブレイク・ライヴリーがあなたに伝えたい、人生で最も大切な教訓よ。あなたの物語が、輝きに満ちた素晴らしいものになることを、ニューヨークの空の下から応援しているわ!
With all my love,
Blake Lively