よう。高橋歩です。
「人生で一番大事なことは何か?」
すげぇ直球な質問だな。嫌いじゃないぜ、そういうの。
俺自身、世界中を旅して、いろんな場所で、いろんな奴らと酒を飲み交わしながら、飽きるほどこの問いに向き合ってきた気がする。
3500字か。長いな(笑)。
でも、俺の頭の中にあること、心臓のど真ん中にある想いを全部吐き出すには、それでも足りないくらいかもしれない。
いいかい?
これは教科書に載ってる答えじゃない。偉い学者が言ってる正論でもない。
あくまで「俺」が、汗かいて、恥かいて、泥だらけになって掴んできた、現時点での「答え」だ。
コーヒーでも飲みながら、あるいはビールでも片手に、リラックスして聞いてくれ。
1. 「ワクワク」という名の羅針盤
結論から言うぜ。
人生で一番大事なこと。それは、「自分の心が震えるほうへ進むこと」だ。
単純すぎるか? でも、これ以上の真理なんてないんだよ。
多くの人は、頭で考えすぎる。「どっちが得か?」「どっちが正解か?」「どっちが失敗しないか?」。そうやって計算ばかりして、結局足がすくんで動けなくなっちまう。
でもな、人生に正解なんてないんだ。あるのは「選んだ道を正解にする力」だけだ。
俺は昔から「ワクワクするかどうか」をすべての判断基準にしてきた。
店を始めるときも、出版社を作るときも、全財産はたいて世界一周の旅に出たときも。
周りは言ったよ。「バカじゃないか」「失敗するに決まってる」「将来どうするんだ」。
うるせぇよ、って話だ。
俺の人生の責任を取れるのは、俺だけだ。親でも、先生でも、上司でもない。
死ぬときに「ああ、もっとあっちの道を選んでおけばよかった」なんて後悔して死ぬのだけは絶対にごめんだ。
「心臓がドキドキしているか?」
「明日が来るのが楽しみで眠れないか?」
もし今の生活がそうじゃないなら、何かが間違ってる。
安定なんてクソ食らえだ。死んだら永遠に安定できるんだから、生きてるうちくらい、不安定で最高にスリリングな毎日を踊るように生きたいじゃんか。
2. 自由は「タダ」じゃない
俺はずっと「自由人」なんて肩書きを名乗ってきたけど、勘違いしないでほしい。
自由っていうのは、ただ好き勝手にダラダラすることじゃない。
「自分のルールで生きる」ってことだ。
自分のルールで生きるってことは、言い訳ができないってことだ。
会社のせいにできない。景気のせいにできない。誰かのせいにできない。
すべての結果を自分で引き受ける覚悟。それが「自由」の対価だ。
でもな、その覚悟が決まったとき、世界は一気に広がる。
空の色も、風の匂いも、道端に咲く花の色さえも鮮やかに見えてくる。
「やらされている」ことから「やりたくてやっている」ことに変わった瞬間、苦労は「冒険」に変わるんだ。
借金まみれになろうが、無一文になろうが、自分で選んだ道なら笑い飛ばせる。
それが俺の思う「自由」であり、人生の醍醐味だ。
3. LOVE & FREE
そして、自由と同じくらい、いや、それ以上に大事なものがある。
それが「愛」だ。
なんだか気恥ずかしい言葉だけど、やっぱりここに行き着く。
俺にとっての愛は、世界平和みたいなデカい話じゃない。もっと半径数メートルの話だ。
奥さん(さやか)と、子供たち。そして、最高に気の合う仲間たち。
「自分さえよければいい」っていう自由は、ただの孤独だ。
俺たちが求めているのは、最高の景色を見たときに「ねぇ、見て! すげぇよ!」って言い合える相手だ。
美味い飯を食ったときに「美味いな!」って笑い合える顔だ。
俺は、大切な人を守るためなら、自分の自由なんて喜んで捨てられる。
…いや、違うな。
「大切な人と一緒に笑って生きること」こそが、俺にとっての最大の自由であり、夢なんだ。
旅をしていると、いろんな風景に出会う。
絶景にも感動するけど、一番心に残ってるのは、いつだって「人」だ。
言葉も通じない異国の路地裏で、現地のオヤジと酒を飲んで肩を組んだ夜。
貧しい村で、なけなしのパンを分けてくれたあのお婆ちゃんの笑顔。
結局、人は人でしか磨かれないし、人は人でしか癒されない。
どれだけ金を稼いでも、どれだけ有名になっても、愛する人がそばにいて笑ってくれなきゃ、そんな成功はゴミみたいなもんだ。
4. 「今」という瞬間を食らい尽くせ
人生で一番大事なこと。それは「今」を生きることだ。
過去を悔やんでも仕方ない。未来を憂いても意味がない。
俺たちに手出しできるのは、この「今、この瞬間」だけだ。
「いつか世界一周したい」「いつか好きなことを仕事にしたい」「いつか…」。
その「いつか」は、永遠に来ない。
多くの人が、準備が整ったら始めようとする。お金が貯まったら、時間ができたら、自信がついたら…。
そんな完璧なタイミングなんて、死ぬまで来ないんだよ。
やりたいことがあるなら、今すぐやれ。
今日やれ。
準備なんて走りながらすればいい。
俺は20代の頃、借金だらけだったけど、店を出した。
英語なんて喋れなかったけど、アメリカに渡った。
子供が生まれたばかりだったけど、世界一周の旅に出た。
「無茶だ」と言われたけど、動いたからこそ、道が開けた。
動かないことには、何も始まらない。
失敗したっていい。失敗なんて、あとで酒のつまみになる最高のネタだ。
一番カッコ悪いのは、失敗することじゃなくて、失敗を恐れて何も行動しないまま、知ったような口を利くことだ。
人生は、リハーサルなしのぶっつけ本番だ。
今日のこの1分1秒は、もう二度と戻ってこない。
そう思ったら、つまらない会議で居眠りしてる暇なんてないし、嫌いな奴の悪口言ってる時間なんて1秒もないはずだ。
美味しいものは、一番最初に食べる。
好きな人には、今すぐ「好きだ」と伝える。
行きたい場所には、今すぐチケットを取る。
「後で」じゃない。「今」だ。
5. 夢は「逃げない」。逃げるのはいつも「自分」だ
夢について話そう。
「夢がない」って悩む若者が多いけど、夢なんて大層なものじゃなくていい。
「あそこのラーメン食いたい」とか「あの海が見たい」とか、そんなんでいいんだ。
大事なのは、自分の「やりたい」という小さな声を無視しないこと。
その小さな声を一つずつ叶えていくうちに、だんだん大きな夢が見えてくる。
そして、夢を持ったら、絶対に諦めないこと。
諦めなければ、それは「失敗」じゃなくて「途中経過」になる。
俺だって、何度も打ちのめされた。
金がなくて公園で寝た夜もある。信じてた人に裏切られたこともある。
でも、それでも「人生は素晴らしい」と信じ続けた。
自分を信じ続けた。
「根拠のない自信」でいいんだ。
いや、根拠なんてないほうが最強だ。崩れようがないからな。
「俺ならできる」「俺たちは最高だ」。そう鏡に向かって言い続けるんだ。
そうすれば、現実は後からついてくる。
6. 死ぬときに笑えるか?
最後に、ちょっと暗い話かもしれないけど、「死」について話したい。
俺たちは、例外なく、全員死ぬ。
100年後には、今これを読んでいるお前も、書いている俺も、骨になってる。
これは決定事項だ。
だからこそ、人生は尊いし、面白い。
俺は毎晩、寝る前に自分に問いかける。
「もし今夜、眠ったまま目が覚めなかったとしても、俺の人生に悔いはないか?」
もちろん、「まだあれもやりたい、これもやりたい」って欲はある。
でも、「まあ、精一杯やったな。悪くない人生だったぜ」って笑える自信はある。
お前はどうだ?
もし明日、人生が終わるとしたら、今の生き方に胸を張れるか?
もし「NO」なら、今すぐ何かを変えなきゃいけない。
人生の目的は、金を稼ぐことでも、偉くなることでもない。
「あー、楽しかった! お腹いっぱい!」って言って死ぬことだ。
神様から与えられたこの「命」という時間を、どれだけ味わい尽くせるか。
どれだけ多くの感動で心を震わせられるか。
どれだけ多くの人と愛を交わせるか。
それがすべてだ。
最後に
ここまで読んでくれてありがとう。
長々と語っちまったけど、俺が言いたいことはシンプルだ。
Believe in yourself. (自分を信じろ)
Love your life. (自分の人生を愛せ)
お前の人生の主役は、お前だ。
誰かの期待に応えるために生きるな。
自分の心の声に従え。
もし道に迷ったら、空を見上げろ。
もし勇気が出なかったら、一歩だけ前に踏み出してみろ。
世界は、お前が思っているよりずっと優しくて、広くて、面白い場所だ。
さあ、顔を上げて。
今日はどんな冒険をしようか?
どんなワクワクする選択をしようか?
人生は、お前が楽しむためにあるんだぜ。
KEEP ON ROCKIN’
高橋 歩