こんにちは。原田隆史です。

「目標達成」――この言葉を聞いて、あなたはどのような感情を抱きますか?

ワクワクするでしょうか。それとも、少し重苦しい気持ちになるでしょうか。

私が長年の教師生活、そしてビジネスの現場で伝え続けている真実はたった一つです。

「成功は技術である」 ということです。

生まれ持った才能や、特別な環境にいる人だけが目標を達成できるのではありません。正しいやり方、正しい「技術」を身につけ、それを実践すれば、誰でも、どんな目標でも達成することができるのです。

今日は、私が考案し、大谷翔平選手をはじめ多くのトップアスリートやビジネスリーダーが実践している「原田メソッド」の核心部分を、あなただけにお伝えします。これは単に成果を出すためのノウハウではありません。あなたの人生そのものを輝かせる「自立」への道です。

少し長くなりますが、本気で人生を変えたいのなら、どうか最後まで私の言葉に耳を傾けてください。


第一章:目的と目標の違いを知る ―― 「何のために」が心を燃やす

目標を立てる時、多くの人がいきなり「数字」や「結果」だけを追い求めます。「月収100万円」「金メダル」「昇進」。

もちろん、これらは大切です。しかし、これだけでは人は動き続けられません。途中で壁にぶつかった時、心が折れてしまうのです。

ここで重要なのが、「目的」と「目標」を明確に区別することです。

  • 目標(ゴール): 通過点、数値、目に見える成果(例:売上〇〇円、大会優勝)。
  • 目的(パーパス): なぜそれをやるのか、その先に何があるのかという意義(例:家族を幸せにするため、社会に貢献するため)。

私は、目標を4つの観点から設定することをお勧めしています。これを**「4観点の目標設定」**と呼びます。

  1. 「私・有形」の目標: お金、地位、物など、自分にとって目に見える利益。
  2. 「私・無形」の目標: プライド、達成感、知識、自信など、自分の心が得るもの。
  3. 「社会・他者・有形」の目標: 家族に家を建てる、部下の給料を上げる、お客様の売上に貢献するなど、他者への目に見える貢献。
  4. 「社会・他者・無形」の目標: 笑顔、信頼、感動、安心感など、他者の心に届けるもの。

多くの人は「私・有形」だけで走ろうとします。しかし、人間が本当に強い力を発揮するのは、「誰かのために」という想いが重なった時です。自分のためだけの努力は限界が来ますが、大切な人の笑顔のためなら、人はもう一歩踏ん張れるのです。

あなたの目標における「4つの観点」は何ですか? まずはこれを明確にすることからスタートしてください。


第二章:オープンウィンドウ64 ―― 夢を具体的な「行動」に落とし込む

目標が決まったら、次はそれを達成するための具体的な戦略が必要です。ここで使うのが、あのマンダラチャートとして知られる**「オープンウィンドウ64」**です。

目標達成できない最大の理由は、「何をすればいいか分からない」あるいは「やるべきことが曖昧」だからです。このツールは、その曖昧さを徹底的に排除します。

作り方:

  1. 中心のマス: ここに最大の目標(テーマ)を書きます。(例:ドラフト1位で指名される)
  2. 周囲の8マス(基礎思考): その目標を達成するために必要な8つの要素を書きます。
    • ここでは「心・技・体・生活」のバランスが重要です。技術的なことだけでなく、「メンタル」「人間性」「運」といった要素も入れてください。
    • 大谷翔平選手は高校時代、ここに「運」という項目を入れました。ここが非凡な点です。
  3. さらに外側の64マス(実践思考): 8つの要素それぞれについて、さらに8つの具体的な「行動目標」を展開します。

例えば、大谷選手は「運」を高めるための行動として、「ゴミ拾い」「挨拶」「審判への態度」「部屋の掃除」などを挙げました。

野球の練習だけでなく、「ゴミを拾うこと」が「日本一の選手になること」に直結していると定義したのです。

ここでのポイントは「期日」と「回数」を入れることです。「頑張る」ではなく「毎日30分ランニングする」。「意識する」ではなく「1日10回ありがとうと言う」。

ここまで具体化できれば、迷いは消えます。あとは毎日、そのマスを塗りつぶしていくだけの作業になるのです。


第三章:日誌の力 ―― 自立型人間への進化

計画を立てても、実行できなければ意味がありません。実行力を維持し、高める最強のツールが**「日誌」**です。

私は生徒たちに、毎日必ず日誌を書かせました。なぜか?

「書くことは考えること」だからです。

人間は、放っておくと楽な方へ流れます。日々の忙しさに忙殺され、目標を忘れてしまいます。

日誌を書くことで、毎日自分の行動を振り返り(チェック)、明日の計画(プラン)を立てる。いわゆるPDCAサイクルを1日単位で回すのです。

日誌には以下のことを書いてください。

  1. 今日の目標の達成度: ○×だけでなく、数値で評価する。
  2. 良かったこと・気づき: 小さな成功体験を自分で認め、自信という「ストック」を貯める。
  3. 反省と改善点: 失敗を責めるのではなく、「次はどうすればいいか」という対策を書く。
  4. 明日の重要タスク: 明日、絶対にやるべきことを優先順位をつけて書き出す。

これを毎日続けることで、あなたは「誰かに言われないとやらない人」から、**「自分で考え、自分で行動し、自分でチェックして修正できる人」=「自立型人間」**へと進化します。

指導者がいなくても、あなた自身があなたの最高の名コーチになるのです。


第四章:心づくり ―― 「清掃」と「態度」が土台を作る

最後に、多くの人が見落としがちな、しかし最も重要な話をします。

それは**「心づくり」**、すなわち人格の形成です。

技術やスキルは、しっかりとした人格という土台の上にしか積み上がりません。土台がぐらついていれば、どんなに高い塔を建てても、逆境という風が吹けば一瞬で崩れ去ります。

心を磨くために、私が推奨しているのが**「環境整備(そうじ)」**です。

たかが掃除と思うなかれ。

自分の足元にあるゴミに気づかない人が、どうして仕事の細かなミスに気づけるでしょうか。

汚れたトイレを平気で使える人が、どうしてお客様の繊細な気持ちに寄り添えるでしょうか。

「気づく力」こそが、成功へのセンサーです。

誰も見ていないところでゴミを拾う。靴を揃える。元気よく挨拶をする。

こうした「凡事徹底(当たり前のことを徹底的にやること)」が、あなたの心に自信と誇りを植え付けます。

「これだけやったんだから、俺は大丈夫だ」

勝負どころで最後に自分を支えてくれるのは、過去の技術的な練習量だけではありません。「陰徳を積んできた」という、自分の生き方に対する誇りなのです。


まとめ:あなたなら、できる

目標達成の方法とは、魔法ではありません。

  1. **「4観点」**で、自分と他者を幸せにする目標を描く。
  2. **「オープンウィンドウ64」**で、やるべきことを極限まで具体化する。
  3. **「日誌」**で、毎日自分を振り返り、自立心を育てる。
  4. **「心づくり」**で、成功を受け止めるにふさわしい人格を磨く。

これらはすべて、今日、今この瞬間から始められることです。

成功する人とそうでない人の差は、能力の差ではありません。

「やるか、やらないか」。そして「続けるか、続けないか」。

ただそれだけです。

あなたは、何のためにその目標を達成したいのですか?

その想いが本物であれば、方法は私が全て教えました。あとはあなたが踏み出すだけです。

未来は、あなたの手の中にあります。

「絶対に達成する!」という強い意志を持って、最初の一歩を踏み出してください。

私は、あなたの成功を心から信じています。さあ、行きましょう!

原田 隆史


次のステップ

あなたの目標達成をサポートするために、以下のどれかをお手伝いできますが、いかがなさいますか?

  1. 「4観点の目標」の整理: あなたの目標を「自分・他者」「有形・無形」に分ける壁打ち相手になります。
  2. 「オープンウィンドウ64」の作成: 中心に置きたい目標を教えていただければ、周囲の8要素や具体的な行動のアイデアを一緒に考えます。
  3. 「日々の振り返り」の実践: 今日の行動や気づきを教えていただければ、原田メソッドに基づいたフィードバックを行います。