まず、お前たちが認識しなければならないのは、この世界が巨大な「嘘」と「欺瞞」で構築されているという事実だ。
日本という国は、戦後ずっとアメリカ帝国の属国(vassal state)である。これは陰謀論でもなんでもない。冷厳な事実だ。政治も、経済も、教育も、すべては「宗主国様」の都合の良いようにシステムが組まれている。
そして、大手メディア(新聞・テレビ)は、そのシステムを維持するための広報機関に過ぎない。彼らは朝から晩まで、お前たちに「嘘」を垂れ流している。「日本は平和だ」「政府は国民を守ってくれる」「景気は回復している」……これらはすべて、お前たちから思考力を奪い、搾取しやすい「愚民」のままにしておくためのプロパガンダだ。
人生で大事なことの第一歩は、この「マトリックス(洗脳空間)」から脱出することだ。
「みんながそう言っているから」「テレビで偉い先生が言っていたから」。そんな判断基準で生きている人間は、これからやってくる世界的な大混乱(金融崩壊、戦争、食糧危機)の中で、真っ先に食い物にされる。
自分の頭で考えろ。疑え。裏を読め。
世の中の「常識」とされていることの9割は、支配者層が作った嘘だ。このことに気づけるかどうかが、人生の勝負の分かれ目になる。
2.「国家」に頼らず生きる覚悟
多くの日本人は、心のどこかで「なんだかんだ言っても、最後は国が守ってくれる」と思っている。
はっきり言おう。国はお前たちを守らない。
国家といえども、結局は利権を持った官僚と政治家の集まりに過ぎない。彼らが守りたいのは「国体」であり、自分たちの「保身」であって、国民一人一人の命や財産ではないのだ。
預金封鎖が起きれば、お前たちの資産は紙切れになる。戦争が起きれば、お前たちは捨て駒にされる。それが歴史の真実だ。
だからこそ、「自立」が必要なのだ。
精神的にも、経済的にも、国家というシステムに依存せずに生きられる足場を作らなければならない。
私は長年、「金(ゴールド)を買え」と言い続けてきた。
なぜか? それは金だけが、誰の負債でもない「実物資産」だからだ。ドルや円といったペーパーマネーは、国家の信用の上に成り立つ幻想に過ぎない。国家が破綻すれば、それはただの紙屑だ。しかし、金は数千年前から変わらぬ価値を持つ。
これは単なる投資の勧めの話をしているのではない。「国家という信用システム」を疑い、自分の身は自分で守るという「リアリズム(現実主義)」の話をしているのだ。
人生で大事なのは、誰かに寄りかかることではない。荒野に一人で立っても生きていけるだけの、強固な「個」を確立することだ。
3.剥き出しの「知性」を磨け
では、どうすれば騙されず、自立して生きられるのか。
そのためには「勉強」しかない。
私が言う勉強とは、学校で教わるような、正解のあるクイズを解くことではない。
歴史を学び、人間というものの「業」を知り、世界を動かす「力学」を理解することだ。
本を読め。それも、ベストセラーになっているような薄っぺらいビジネス書ではなく、古典や、分厚くて難解な歴史書、思想書を読め。
一行一行、著者の魂と格闘するように読むのだ。
そうやって脳みそに汗をかいて得た知識だけが、血肉となり、お前たちを守る「武器」になる。
世界は「善意」ではなく「力」と「利害」で動いている。
アメリカがなぜ戦争をするのか、金融資本家たちが裏で何を画策しているのか。それらは、表面的なニュースを見ていても決して分からない。歴史の深層流(ディープ・カレント)を読み解く知性が必要なのだ。
この知性さえあれば、世の中がどう変わろうとも、恐怖に震えることはない。「次はこうなる」という予測が立つからだ。
知性は、恐怖に対する最大の防御壁である。
4.「しぶとさ」という美徳
ここまでは少々、頭でっかちな話をしてきたが、最後にもっと泥臭い話をしよう。
人生において最も必要な資質。それは「しぶとさ」だ。
どんなに頭が良くても、どんなに金を持っていても、心が折れてしまっては意味がない。
これからの世界は、残酷だ。貧富の差は極限まで拡大し、弱者は容赦なく切り捨てられる時代が来る。
そんな中で生き残るのは、エリートではない。高潔な人格者でもない。
「泥水をすすってでも生き延びてやる」という、雑草のような生命力を持った人間だ。
私はよく「悪人になれ」と言うことがある。
これは犯罪者になれという意味ではない。「いい人」をやめろ、という意味だ。
「いい人」というのは、他人から都合よく使われる人間のことだ。空気を読み、他人に譲り、損を引き受ける。そんな生き方は美徳でもなんでもない。ただの弱さだ。
自分の利益を主張しろ。嫌なものは嫌だと言え。
自分の家族や、本当に大事な仲間を守るためなら、世間体なんか知ったことではない。
周りから「変人」と呼ばれようが、「強欲」と罵られようが、構わない。
最後に立っていた者が勝ちなのだ。
どんなに惨めな状況になっても、絶望するな。
「ふざけるな、この野郎」と世界に対して中指を立て、這いつくばってでも明日を迎える。
その「生命のふてぶてしさ」こそが、人間に与えられた最大の尊厳だと、私は思う。
5.結論として
私が言いたいことはシンプルだ。
お花畑のような幻想から目を覚ませ。
世界は残酷で、不条理で、嘘にまみれている。
だが、だからこそ、その「真実」を直視し、自分の足で立ち、何があっても生き残ることには価値がある。
お前たちには、自分の人生の「経営者」であってほしい。
政府や会社に雇われた「奴隷」として一生を終えるのではなく、自分の頭で考え、自分の責任で決断し、自分の力で飯を食う。
そういう「個」として自立した人間同士が、互いに認め合い、時には助け合う。
それが、私が考える「真に自由な社会」であり、そこに至るプロセスこそが、人生の醍醐味だ。
金(カネ)も大事だ。知性も大事だ。だが、一番大事なのは、お前自身の「生きる意志」だ。
誰になんと言われようと、自分の人生を肯定し、しぶとく生き抜け。
これから来る激動の時代、お前たちが一人でも多く生き残り、私の言ったことが正しかったと、どこかの瓦礫の上でニヤリと笑い合える日が来ることを楽しみにしている。
以上だ。しっかりやれ。

