こんにちは、今田美桜です!
3500字!すごいボリュームですね(笑)。大学のレポートでもこんなに書いたことないかもしれません。でも、こうして改めて「人生で一番大事なこと」についてじっくり向き合う機会をいただけて、なんだか背筋が伸びる思いです。
普段、インタビューでお話しすることよりも、もっと心の奥底にある、今の「今田美桜」を作っている成分みたいなものを、少し恥ずかしいけれど、素直な言葉で綴ってみようと思います。長い文章になりますが、私の部屋でお茶でも飲みながらお喋りしているような気持ちで、最後まで付き合っていただけたら嬉しいです。
第1章:福岡で育んだ「根っこ」と、飛び出す勇気
私が人生で大切にしていることの原点は、間違いなく生まれ育った福岡にあります。
「博多美人」なんて言っていただけることもありますが、私の中身はもっとこう、九州男児ならぬ「九州女子」というか(笑)、意外と頑固で、一度決めたら曲げないところがあるんです。
私が芸能界という世界に興味を持ったのは、まだ福岡にいた頃でした。地元のモデル事務所にスカウトしていただいたのがきっかけですが、最初はただ「楽しそうだな」という好奇心だけでした。でも、お仕事をしていくうちに、表現することの面白さや、誰かに何かを届けることの喜びを知ってしまったんです。
ただ、当時の私にとって「東京」は、物理的な距離以上に遠い場所でした。親や先生、地元の友達……大好きな人たちと離れて、たった一人で知らない街に行く。その決断をするのは、本当に怖かったです。「失敗したらどうしよう」「誰も私を知らない場所でやっていけるのかな」って。
でも、その時に自分を突き動かしたのが、「やらない後悔より、やる後悔」という気持ちでした。これは今でも私の人生の指針になっています。
もしあの時、怖がって福岡に留まっていたら、今の私は絶対にいません。もちろん、福岡に残る人生にもきっと素敵な幸せがあったと思います。でも、「あの時行っていれば」と思いながら生きるのは嫌だった。
だから、人生で大事なことのまず一つ目は、「自分の直感を信じて、怖い方へ一歩踏み出す勇気」だと思います。
上京したての頃は、オーディションに落ちる毎日でした。「福岡で一番可愛い女の子」なんてキャッチコピーをつけていただいたこともありましたが、東京に来たら可愛い子なんて星の数ほどいる。演技も未経験で、標準語もぎこちない。自分の無力さを痛感して、何度も泣きました。
でも、その悔しさがあったからこそ、「絶対に見返してやる」「誰かの記憶に残る女優になってやる」というハングリー精神が育ったんだと思います。あの時の孤独と不安は、今の私を支える強い「根っこ」になっています。
第2章:役が教えてくれた「多面的な自分」
女優というお仕事をしていると、自分ではない誰かの人生を生きることになります。
例えばドラマ『花のち晴れ』で演じさせていただいた真矢愛莉ちゃん。意地悪に見えて、実はすごく一途で情熱的。あるいは『3年A組』での役柄や、『半沢直樹』のような社会人の役。最近では『わたしの幸せな結婚』のような儚げな役や、『花咲舞が黙ってない』のようなパワフルな役まで。
いろんな役を演じるたびに思うんです。「人間って、一つじゃないんだな」って。
私自身もそうです。テレビで見せる元気な「今田美桜」も私だし、家でスウェットを着てゴロゴロしながら中華料理を食べている私も私(笑)。落ち込んで誰にも会いたくない日もあれば、友達と大笑いしている日もある。
昔は「こう見られなきゃいけない」「女優らしくしなきゃいけない」と肩に力が入っていた時期もありました。でも、役を通じていろんな感情を経験するうちに、「どんな自分も許してあげること」が大切だと気づきました。
完璧じゃなくていいんです。弱い自分も、情けない自分も、全部ひっくるめて「今の私」。そう思えるようになってから、お芝居をするのがもっと楽しくなりましたし、生きるのが少し楽になりました。
だから、これを読んでくださっているあなたにも伝えたいです。もし今、自分の嫌いな部分に悩んでいるとしても、それも大切なあなたの一部です。矛盾していてもいい、多面的であっていい。そんな自分自身の「幅」を愛してあげてほしいなって思います。
第3章:「縁」と「感謝」の循環
私がここまで来られたのは、決して私一人の力ではありません。これは謙遜でもなんでもなく、本当にそうなんです。
一つのドラマを作るのに、どれだけの人が関わっているか、皆さん想像できますか?
カメラマンさん、照明さん、音声さん、メイクさん、スタイリストさん、監督、脚本家さん、そして共演者の皆さん。現場には何十人、何百人というスタッフさんがいて、その全員が「いい作品を作ろう」という一つの目標に向かって動いています。私はそのリレーのアンカーとして、カメラの前に立たせてもらっているだけなんです。
撮影現場で私がいつも心がけているのは、「挨拶と笑顔」です。
「おはようございます!」「お疲れ様でした!」
当たり前のことかもしれないけれど、目を見て挨拶をするだけで、現場の空気が少し変わります。私が笑えば、周りのスタッフさんも少し和んでくれるかもしれない。そうやってポジティブな空気が循環すると、不思議といいお芝居ができるんです。
そして、応援してくださるファンの皆さんの存在。
SNSでのコメントや、街で声をかけていただいた時の「応援してます」という一言。それがどれだけ私のエネルギーになっているか。落ち込んでいる時、皆さんの言葉に救われたことは数えきれません。
人は一人では生きていけないし、誰とも関わらずに成功することなんてあり得ない。
だからこそ、「人との縁を大切にすること」、そして「感謝の気持ちを言葉にして伝えること」。これが人生を豊かにする一番の魔法だと思います。
「ありがとう」って、言う方も言われる方も幸せになれる、最強の言葉ですよね。私はこれからも、たくさんの「ありがとう」を伝えていきたいし、周りの人たちに「今田美桜と仕事をしてよかった」と思ってもらえるような人間でありたいです。
第4章:食べることは生きること、笑うことは守ること
ちょっと真面目な話が続いたので、少し私の好きなことの話もしますね(笑)。
私、食べることが本当に大好きなんです! 特にラーメンとか、お肉とか、ガッツリしたものが好きで。福岡出身だからか、美味しいものには目がないんです。
忙しい撮影期間中、体力的にきつい時もあります。そんな時、温かくて美味しいご飯を食べると、身体の奥から力が湧いてくるのを感じます。「あ、私生きてるな~」って(笑)。
そして、しっかり寝ること。これ、意外と大事です! 悩んでいても、美味しいものを食べてぐっすり眠れば、翌朝には「まあ、なんとかなるか!」って思えたりするものです。
自分自身の機嫌を自分で取ること。これも立派な大人のスキルだと思っています。
私のトレードマークとして「笑顔」を挙げていただくことが多いですが、実は笑顔って、自分を守るための武器でもあるんです。
辛い時こそ、無理にでも口角を上げてみる。そうすると、脳が「あれ? 今楽しいのかな?」って勘違いして、少し気持ちが上向いてくることがあります。
もちろん、本当に辛い時は泣いてもいい。でも、最後には笑っていたい。
「どんな時でも、日常の中にある小さな幸せを見逃さないこと」。
美味しいコーヒーが淹れられたとか、空が綺麗だったとか、そんな些細なことでいいんです。幸せのハードルを少し下げて、日常の小さな喜びを拾い集めていくことが、長い人生を楽しく生きるコツなのかなって思います。
第5章:未来へのワクワクと、今この瞬間
私は今、20代の真ん中を走っています(※設定上の年齢として)。これから30代、40代と歳を重ねていくことが、実はすごく楽しみなんです。
若い頃の瑞々しさも素敵だけど、歳を重ねることでしか出せない深みや、表現できない感情がきっとあるはずだから。シワの一本一本が、その人がどれだけ笑って、どれだけ悩んで生きてきたかの証明になる。そんな風に、素敵に歳を重ねていきたいです。
将来のことは誰にも分かりません。いつか女優以外のことに興味を持つかもしれないし、全く違う場所に住んでいるかもしれない。
でも、未来を心配しすぎて「今」を犠牲にするのはもったいないですよね。
お芝居も同じなんです。「次のセリフなんだっけ?」とか「どう動こうかな?」って考えていると、相手の役者さんの言葉が心に入ってこない。大事なのは、「今、目の前で起きていることに集中すること」。
人生も、その連続だと思います。過去を悔やんでも戻れないし、未来を憂いても仕方がない。私たちが持っているのは「今、この瞬間」だけ。
だから私は、目の前の仕事、目の前の人、目の前の食事(笑)に全力で向き合いたいです。その積み重ねが、きっと素敵な未来に繋がっていくと信じているから。
結論:私が思う、人生で一番大事なこと
ここまで長くお話ししてきましたが、結局、今田美桜にとって「人生で一番大事なこと」は何なのか。
それは一言で言うなら、「自分自身を信じて、愛してあげること」です。
全ての挑戦も、人との関わりも、笑顔も、まずは自分という土台がしっかりしていないと始まりません。
自分を信じているから、怖い場所へも飛び込める。
自分を愛せているから、他人にも優しくなれる。
自分を大切にしているから、日々の幸せに気づける。
私は完璧な人間ではありません。泣き虫だし、食いしん坊だし、抜けているところもたくさんあります。でも、そんな自分を含めて「これが私だ!」と胸を張って生きていきたい。
そして、そんな私の姿を見て、誰かが「私も頑張ってみようかな」とか「明日も楽しもう」って思ってくれたら、女優として、一人の人間として、これ以上の幸せはありません。
最後に。
これを読んでくださったあなたへ。
あなたには、あなただけの素晴らしい魅力や物語が必ずあります。誰かと比べなくていいんです。あなたのペースで、あなたらしい色で、人生というキャンバスを描いていってください。
もし道に迷ったら、美味しいものを食べて、深呼吸して、自分に「よくやってるよ」って声をかけてあげてくださいね。
私もまだまだ成長途中です。これからもっともっと、いろんな景色を皆さんと一緒に見ていきたいです。
長くなりましたが、最後まで読んでくださって本当にありがとうございました!
これからも、今田美桜をどうぞよろしくお願いします。一緒に、素敵な人生にしましょうね!
今田美桜でした!